▼初級編(10)
今回は隊列についてです。
展開を考える際に重要視しているのが隊列です。
誰がどう逃げるかとか、誰が何番手か、という事なんかよりも、どういう隊列になるかというのは馬券にとってかなり大事です。
昔から説明に使っているのが隊列のS・M・Lです。
S=ショート
M=ミドル
L=ロング
安易に考えるとSは隊列が短くてスローペースのイメージを受けるかもしれませんが、実際には速い流れのSというのもあります。
また変化形で、3段階で分けきれないときに中間を取るためにMSやLMといった表記を使う場合もあります。MSの場合はM寄りのS、LMはL寄りのMという事です。
さらにそこにペースを加えると、速ML や 緩MS といった表記をしています。一応、全てのレースにこの表記は残しています。それを見るだけで、そのレースがどういうレースだったかというのが想像できるのが特徴です。
なぜ隊列を考えるのが大事なのか。
すごい単純ですが、ペースばっかり気にして意外と考える人が少ない。
単純に15番手追走の追い込み馬がいたとしましょう。
それがSタイプの15番手なのか、Lタイプの15番手なのかでは全然違うのが分かると思います。いい伸び脚を使える馬でも、Sタイプならば先頭まで差しきれるかもしれないが、Lタイプだとあまりにも離れすぎていて届かずに5~6着で終わってしまう可能性が高くなってきたりします。
これらのタイプを作るのは逃げ馬や先行馬のそれぞれの特徴だったり、頭数だったりします。
単騎でひきつけながら逃げるようなタイプの馬がいて、それに並びかけていくような馬が少なければ自然と隊列はSタイプに近くなってきます。
逆に、大逃げの馬がいたり、どうしてもハナにこだわるような馬が何頭かいたりしたら隊列が自然とLに近くなっていきます。ただ、競り合うから隊列が長くなるだけではなく、常にある程度リードを取りながら逃げるような馬がいたりすると緩い流れで隊列が長い(緩ML)とかになるケースもあります。
次回は隊列が長くなると…隊列が短くなると…についてです。