先日、友人の医師の同僚、Sの親元に電話があったらしい。
Sとは、僕は直接の面識はないのだが、卒後6年目の内科医だそうな。
Sの父親は、Sの出身地、県庁所在地でもある地方の城下町で、普通のサラリーマンをしている男。
以下、友人の話から再現した電話内容
S?:「あ、もしもし、Sだけれど。」
Sの父:「おう、どうした。元気にしてるか?」
S?:「いや、風邪引いちゃってさ」
Sの父:「そうか、声、ガラガラしてるもんな。仕事は、ちゃんとやってるのか?」
S?:「ああ、すこし、訳ありでさ。昨日、ケータイの番号も変えたんだよ」
Sの父:「なんだ?何かあったのか?」
S?:「先月、うちの病院に入院してた患者が、退院してから、突然死してさ。いや、死因は、医学的には入院中の治療とは関係ないんだけれど、家族が納得しなくて。で、訴えるっていってるんだ。たぶん、大丈夫だと思うけど。なんとか、収めてもらおうと思って、今、示談金のために金策中なんだ。それが、あと200万くらい、集まんなくて。でも、今週中には、なんとかなるから」
Sの父:「それくらいだったら、こっちから送ろうか?」
S?:「いや、親父に迷惑かけられないよ」
Sの父:「でも、あぶないんだろう」
S?:「うん、まあ、じゃあ、ほげほげ銀行なんとか支店、口座番号かんとかに振り込んでよ。ありがとうな。親父」
Sの父親は、悩んだ挙句、Sのもともと持っていたケータイに電話。
Sの父:「もしもし、Sか」
S:「ああ、親父。どうした?」
Sの父:「金、ほんとうに200万でいいのか?」
S:「ああん、何の話?」
いわゆる振込め詐欺の手の込んだやつだったというわけ。
最近、被告医師が医学的に正しい処置をしたかどうかという観点からすると、奇妙な裁判が多くて、しかも、その判決もグダグダなものが多い。そういうわけで医療関係者の家族は疑心暗鬼になっている。
そういう家族を狙ったもの。
今日、こういう話は他にもあるはずと思って調べてみたら、いっぱい出てきて、面食らった。
貴方の命・・振り込みませんか?
が、一番まとまった解説かな。
おかしなマスコミ報道や、無理解な官庁、裁判所だけでなく、こういうチャチな詐欺師にまで馬鹿にされているかと思うと、現在の医療の状況に悔しくなる。