今何かと「性」に関して話題だ。
連日ニュースになっている事とは関係ないが、自分も性に関して多少ではあるが心に傷を負ったことがある。
それは自分がまだ思春期バリバリだった頃の中学生時代の話。
学校では先生や女子に隠れて友達間でエロ本やエロビデオを貸しあったり、「この日は誰々の親が留守にしているらしいぞ!」という情報が入ったらその友達の家にみんなで集まりAV鑑賞会が行われ、そこで「コンニャクに切れ目を入れると気持ちいいらしいぞ!」とか「カップ麺の蓋に穴開けると気持ちいいらしいぞ!」などの情報交換が行われていた。
自分と同じクラスには上田君という「絶対エロいのに貸し借りの輪に入らない」友達がいた。
そして彼は自分が初めて組んだバンド「SLEDGE HAMMMER(スレッジハンマー)」のキーボード担当でもあった。
ちなみにSTRIKE AGAINのドラムであるミネもスレハンのメンバーであった。
今思えば上田君はエロの輪に「入れなかった」では無く「入りたくなかった」のだと思うが、当時の自分は「輪に入れなくてかわいそう」と思ってしまい彼に「今度、上田君のエロ本も貸してよ!」と言ったら最初は嫌がってたが最終的には承諾してくれて、数日後に「返すのはいつでもいいから!」と1冊のエロ本を持ってきてくれた。
それは漫画本だった。
その日は何をやるにもその本の事で頭がいっぱいだった。
授業中も給食中も部活中もずっと「早く家帰りてえぇ、、、」と思っていた。
そして部活も終わり帰宅時間になったので友達に「じゃ、また明日!俺、今日やらなきゃいけない事あるんで!」とダッシュで帰宅した。
お風呂も済ませ、夕ご飯も早食いし、まだ20時くらいなのに両親に「おやすみ!絶対に部屋に来ないでね!」と伝えいよいよ自分の時間。
いざ読んでみると、、、ここでは書けないが自分には激しすぎる内容でショックを受けた。
ショックを受けたのと同時に「上田君!こんなの読んでたらロクな大人にならないぞ!」という心配と怒りの気持ちさえ湧いてきた。
その後、両親に「やっぱりバスケの試合が近いから少し走ってくる!」と嘘をつき、自転車で30分くらいかけ戸田橋まで行き、勝手に上田君から借りたエロ漫画本を橋の上から荒川へ投げ捨てたのだった。
「返すのいつでもいいから!」と言われたのもあり、その後は上田君とはその本に関して特に話すことも無く、それぞれの進学と共にスレハンの活動も減り自然と疎遠になっていった。
そんな彼は結婚もして子供もいて幸せな家庭を築いているという噂を数年前に聞き「間一髪だったね!上田君!俺のお陰だ!」と満足感で一杯になったのであった。
戸田橋を渡るたびに、彼とあのエロ漫画本の事を思い出します。
P.S
#人の物を勝手に捨ててはいけません
#ゴミはゴミ箱に
#いやゴミじゃないんだけど