2012年の話。
2012年6月18日に立川BABELで「タチカワヲハカイセヨ」というライブがあった。
当時はよく立川BABELに出演していたのでライブハウス側から「給料とか払えないんだけど人手が足らなくて手伝ってほしい」とお願いをされお手伝いをすることになった。
出演バンドは
マキシマムザホルモン
STOMPIN' BiRD
GOOD4NOTHING
の3マン。
当日やった仕事は
・搬入出のお手伝い
・開場~閉場時のお客さんの整理
「そこの人、列からはみ出ないでくださ~い!」「外には溜まらないでくださ~い!」みたいなやつ。
メンツがメンツなのでライブハウスには消防法違反レベルでお客さんがパンパンOFパンパンだった。
搬入からライブハウスにはいたが、もちろん出演バンドに話しかけることも出来ないし、搬入出以外はずっと外の見回り係だったので1秒もライブを見ることは出来なかった。
けど「これが売れるってことかぁ~」とすごく刺激的な一日だった。
そしてお客さんもみんな帰って、自分も帰ろうと思っていた時に出演バンドさんのご厚意でお手伝いをした若手バンド達も打ち上げに参加出来ることになった。
打ち上げはライブハウス内での軽い乾杯程度だったが目の前の光景が信じられなかった。
当然若手達は委縮しフロアの隅っこで固まっていた。
だが一瞬マキシマムザ亮君さんが一人でいるところが目に入ってきて、俺は「もうどうせ2度と会わないんだから行くしかない!!」と思い緊張でウンコを漏らしそうになりながらも勇気を振り絞り話かけにいった。
めちゃくちゃ良い人だった。
最終的には出演バンドさんの全員と少しだけ話が出来たのだがみんなめちゃくちゃ良い人達で親身になって話を聞いてくれて帰り道は「こりゃ~売れるわけだわ!」と感動して帰った。
マキシマムザ亮君さんと話、、、というかほぼインタビューだったがその時に今でも胸に刻んでいる言葉を言われた。
「まだ駆け出しの時は余裕でフロアに客が0人とかあったけど、その時は照明さんやPAさんに狙いを定めライブ後に「店長!俺今日で照明辞めます!明日からバンドやります!」と言わせるつもりでやっていた。
この言葉が「、、、か、、、かっけ~~!!!」と俺の心に刺さった。
それ以来ライブ前の楽屋ではその言葉を思いだしてステージに向かっている。
この前やった配信ライブでもその言葉を胸に演奏した。
カメラの向こうに1人でもいるのであればそいつにバンドを始めさせてやるのだ。
あの言葉が胸に刻まれている限り、これから先、フロアからお客さんがいなくなったとしても俺は無敵なのである。
最後に俺が過去に言われて痺れた言葉を3つご紹介しよう。
まずは上で紹介したマキシマムザ亮君さんの言葉
2つめは20年かかってやっと去年に願いが叶い対バンすることができたKEN BANDの横山健さんに「自分、健さんとFAT MIKEに憧れてずっとバンドやってます!」と伝えたら「マイクは尊敬するような奴じゃない!笑」
と言われ「ファットマイクじゃなくてマイクって呼ぶんだ!」と、この健さんの口から発せられた「マイク」にめちゃくちゃに痺れた。
今では俺も真似をして「マイク」と呼んでいる。
そして3つめはNOFXの来日ライブを見に初めて一人で名古屋まで夜行バスで遠征をし会場の最前で見ていたとある夜。
ライブが終わりステージからNOFXがはけようとしていた時にふとファットマイク、、、あっ、マイクが俺に近づいてきて手を差し出し「THANK YOU」と俺とだけ握手をして去っていったこの「THNAK YOU」がめちゃくちゃ痺れた。俺も何か伝えねばと必死にひねり出した言葉は最大限の大声で「I LOVE YOU!!!!!」だった。
あぁ~この3つの金言をまた思い出して今も鳥肌がやばい。
つまりどんな状況になってもライブしてもしなくてもバンドやってない奴もこれからやる奴もやらない奴も1度きりの人生最大限でROCKしようぜ!!!
無理やりな終わらせ方ですいません。