俺は自分の事をビビリとは思ってないが、色んな人にビビリだと言われるので、もしかしたらビビリなのかもしれない。


その「ビビリ」というエピソードで一つ思い出した話があるのでここに記したい。


それは小学生時代まで遡る。


俺、俺の母ちゃん、友達の佐々木君、清水君、そしてその母ちゃん達で後楽園遊園地に遊びに行った時の事だ。


その日は朝から遊び狂った。


そして、そろそろ帰ろうかとなった時に清水君が


お化け屋敷行こうぜ!!!と言いだした。


俺と佐々木君も「行くしかないっしょ!!」と


子供三人だけでお化け屋敷に乗り込んだ。


記憶は曖昧だが、確か「13日の金曜日」のジェイソンが追いかけてくるというものだった。



意気揚々と突入したものの、


入った途端に「お前が先行けよ!!!」とか


ちょっとした物音に「おわっっ!!!」とみんな怖がりまくっていた。


それでも何とかもうすぐ出口という所に差し掛かった時に


俺達の後ろからジェイソンが「うおおおおおおおお!!!!」と斧を持って追いかけてきた。


佐々木君と清水君は「わあああああああ!!!」と出口まで走って逃げてしまった。


俺はと言うと、、、、腰が抜けてその場にペタンと座り込んでしまいジェイソンと一騎打ちに。


「殺される!!!!!」と思ったが、


ビビり過ぎて涙も声も出なかった。


もちろんジェイソンは後楽園遊園地の人が被り物をしているだけなのだが、当時は「ここで死ぬんだ。。。」と思った。


ああいう仕事は客を脅かすのが仕事だが、触れてはいけないらしい。


だから、ジェイソンも俺の前でオロオロしてた。


腰を抜かしている俺とオロオロしているジェイソン。


30秒くらいたったら先にジェイソンが仕掛けてきた。


ちゃんとキャラクター設定を守りながらの低い声で俺にこう言った。


「....出口はあっち.......気をつけろ....」


そして、俺は貞子のように四つん這いになりながら何とか出口へ。




ジェイソンさんーー!!!!

聞いてますかーーー!!!!




今日も俺は元気に生きています!!!