パンク/ラウドロック系のライブには


モッシュ、クラウドサーフィン、ステージダイブと言った文化がある。


そして、そういったジャンルのライブに通っている人なら一度は


「クラウドサーフィンやステージダイブをしてきた奴を支える側」になる経験があると思う。


俺もライブを見ていたら急に知らない奴が肩に乗ってくることが多々ある。


体格がいいから土台にしやすいのだろう。


でも実際は気が気じゃない。


それは乗られている事に対してじゃない。


そいつが俺の顔面に当たりメガネが落ちてしまわないだろうかと不安なのだ。


ただでさえ俺は頭がデカイのかメガネが小さいのかは分からないが、耳にちゃんとかかってないのだ。


イメージ図


メガネが落ちたら最悪だ。


ライブハウスは暗くて視界も悪い。


何より目が悪いからメガネをかけているので地面に落ちてしまったらメガネがどこに行ったか見えないのだ。


今まで何個のメガネを壊してきただろうか。


じゃ、前で見なきゃいいじゃないか!


と言う声が聞こえてくるがそれは禁句だ。


お前がどれだけ酷い奴だからといってもさすがに薄情すぎる。


お前の人間性を疑うレベルだ。


こいつ、いい人生歩んでないんだなと哀れんじゃうくらいだ。


メガネだって裸眼の奴らと同じ金を払っているのだ。


今までの壊れたメガネを考えると「メガネ割」があっても良いくらいだ。


じゃ、コンタクトにすればいいじゃないか!


と言う声が聞こえてくるが俺はドライアイなのだ。


シバシバするのだ。


じゃ、メガネバンドすればいいじゃないか!


と言う声が聞こえてくるが、ゴムが届かないのだ。


届いたとしてもゴムがキツすぎてメガネが目に食い込んで痛いのだ。


だが俺はそんな焦りながら土台をやってる時もメガネを押さえる事はしない。


バンドマンがライブハウスにいる以上は常に他人の視線を意識しなければならない。


それがプロ意識ってものだ。


、、、と言ってもアマチュアですけど。


とにかくお客さんに「この人、メガネ押さえながら土台になってるwwwww」と思われたくないのだ。


そして、メガネが落ちてそれをかけ直してる瞬間が意外と恥ずかしいのだ。


メガネをかけ直してる時は冷静なのに、かけ終わったらまた暴れ出すあの感じ。


情緒不安定か!と自分に突っ込んでしまうのだ。


メガネは私生活でも大変だ。


3Dの映画を観る時はメガネonメガネ。


サングラスだってメガネonサングラス。


他にも、、、ちょっと今は思いつかないが。


ダイブもクラウドサーフも好きにすればいいが、少しだけ「あっ、こいつメガネしてるからやめてあげよう」


と思ってくれたら助かる。


全メガネ達の気持ちを代弁してここに記します。


またモッシュピットで会いましょう。


全メガネ 代表

STRIKE AGAIN

BASS

石原 秀昭