平成30年度(2018年度)・事例Ⅲ

第1問

理由は①金型設計・製造を含む一貫製造体制を有し②加工技術力を強化して、材料歩留り向上や成型速度の成型加工品のコスト低減ノウハウを蓄積したためである。

第2問

問題点は①金型や使用材料を各置き場で探し、移動、準備に時間を要し非効率②作業者・成型機の待ち時間が多く非効率である。改善策は①金型の統一コード付与、金型・使用材料の置き場所の移動距離を短くし定位置化②ラインバランスによる作業時間改善を図る。

第3問

問題点は①納品が日次にも係らず生産計画が週次である②生産ロットサイズが成型機の段取りを考慮して設定、製品在庫が過大となっている。改善策は①生産計画を日次に変更する②ロットサイズを段取りから在庫、納期を考慮したものに変更、在庫を圧縮する。

第4問

内容は①金型の社内で統一したコードの制定②金型や使用材料の置き場所や量の情報③生産計画で大中小日程、部品・原材料、工数の計画作成④生産統制で進度、現品、余力を管理による納期管理⑤主要部品の過去の発注履歴を分析し、生産計画・統制に反映させる。

第5問

戦略は①顧客企業から1回の発注量が少ない注文も工業団地組合で共同受注を行い受注増加に繋げる②最近取得した成型技術を活用し、顧客の工程数や納期の短縮、コスト削減ニーズを取込む③工業団地組合内で技術交流会を定期的に開催し、技術向上に繋げていく。

 

得点開示:53点(B)

 

感想:

何かは書いてあるが、事例Ⅲの視点でもう少し整理できれば、(少なくとも)60点近辺までは得点を挙げられたのではないか(と後になれば思った)。

 

反省と以降の対応:

第1問は、設問文の読み取りがすべて。技術・製造と営業の視点、後者が欠落。第5問の解答では、共同受注を使っているのに… 序盤で把握するSWOT(特に強みと機会)を、後半で活用するという流れを、本当の意味では理解していない。

(設問文)

顧客企業の生産工場の海外移転などの経営危機にあっても、C社の業績は維持されてきた。その理由

(与件文)

C社が立地する工業団地の中小企業も大手電機・電子部品メーカーを顧客としていたため、C社同様工業団地に移転後、顧客企業の工場の海外移転に伴い経営難に遭遇した企業が多い。そこで工業団地組合が中心となり、技術交流会の定期開催、共同受注や共同開発の実施などお互いに助け合い、経営難を乗り越えてきた。C社は、この工業団地組合活動のリーダー的存在であった。

第2問は、本試験では、グラフからの読み取りが進まず、与件文の内容で解答した記憶がある。

手元にある本試験の問題文をみると、待ちにマーカーや〇を付けていたり、【段取り作業】の詳細の、移動にもマーカーを付けている。昼休み、機械が自動であれば稼働させれば効率アップ、までには至らなかった。ただ、多くの人の再現答案を見れば、かなり苦戦していたのも事実のようだ。ひとつでも多くの気づきと、それを答案につなげれば得点になったのだろう。

第3問は、それなりには得点となった設問では。ただし、もう少し事例に沿って整理できれば読みやすい(得点)になったのではと思う。

第4問は、まずは設問文をもっと上手く活用して、その視点に沿って解答するべきと思った(後になってみれば)。立地環境や経営資源を生かして(機会と強みの視点)、付加価値を高める(誰に、何を、どの様に、そしてその効果)

(設問文)

わが国中小企業製造業の経営が厳しさを増す中で、C社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略…

 

平成30年度・事例Ⅲはグラフの読取りや、設問文は過去問から少し変わった気も。ただし、そういう場合だからこそ、設問文・与件文に忠実に沿って解答する意識を持ちたいと思った。高得点の再現答案も、特別な内容というよりも、要素を的確に数多く記載されている感が強い。