10月25日(金)より始まった日本シリーズ。

1勝1敗で甲子園に戻ってきたタイガース。

まさか、ここで3タテを食うとは予想していなかった。

 

敗戦の要因はいろいろあるだろうが、【個人的】には次のように感じている。

 

◎第2戦 先発デュプランティエ(戦術面)

デュプランティエはいいピッチャーだし、クレバーでナイスガイでもあるので、とても好きな選手である。

しかし、負けられない日本シリーズで3カ月ぶりの起用というのには違和感があった。

 

相手から見たときに、データが少ないなど有利な面もあったのかもしれない。

しかし、他にピッチャーがいないのならわかるが、タイトルホルダーの才木や高橋もいるのである。

結果的にこの試合の前半だけでシリーズの雰囲気を全部持っていかれてしまった気がする。

 

それから、交代時期も遅かった。

2回途中、7失点するまで引っ張る必要はなかったと思う。

その後、伊原がそこそこのピッチングをしていたので、ゲームが壊れる前にロングリリーフへの交代もあったのではないかと思う。

 

◎チャンスの弱さ(精神面)

第3戦も緊迫したゲームだったが、中盤から終盤にかけて得点圏に何度もランナーを送り込むもタイムリーが出ない。

相手のミスが多かったにもかかわらず、そこにつけこむことができなかった。

第2戦で見せつけられた勢いにのまれて、次第に小さくなっていった感じがした。

 

◎大山の大ブレーキ(技術面)

1~3番が機能をし、佐藤輝がタイムリーを放つところまではよかったが、そのあとの大山がことごとく流れを止めた。

結局、初戦から12打数無安打というブレーキぶり。

なかなか代えられる選手がいないというのもあるが、多少打順を下げてもよかったのではないかと思う。

 

◎6番以降の層の薄さ(戦力面)

これはシーズン中から思っていたが、6番以降に怖さがない。

打率にしても2割前半の選手が並んでいる。

相手からすると、クリーンナップさえ越えてしまえばなんとかなるというのと、そこでピッチャーも息抜きできるというのもあった気がする。

 

それから、代打の切り札がいない。

ここぞというときに送れるのがヘルナンデスくらい。

ホークスの山川(第1戦)や近藤などプレッシャーを与えられる選手がいない。

 

◎甲子園が味方してくれなかった(環境面)

春~夏にかけてのライトからの強い浜風ではなく、バッターにとってはフォローの風が吹いていた。

ホームラン攻勢ができるホークスには有利だったと思う。

第5戦の柳田、野村のホームランも浜風が吹いていたらどうだったかな?と思う。

 

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いろいろ辛辣な意見を述べたが、野球はそんなに口でいうほど簡単なものではないと思う。

でも、簡単でないがゆえにいろいろな1試合の中の流れがあり、それを読み合うのが野球の面白さでもある。

 

それに増して、日本シリーズとなれば「7試合」の中での流れも読まなければならない。

これこそ、日本シリーズにのめりこんで見入ってしまう魅力であると思う。

 

両リーグ各6球団のトップ同士だけが味わえるこの感動に自分の応援するチームが参加できたことを誇りに思うし、楽しかった。

来年もまた、この楽しみを味あわせてほしい。

(従って、CSの制度には大反対である)

 

タイガース、長いシーズン、本当にありがとうございました。

 

第1戦 みずほペイペイドームにて