週末、思うままにカメラを持って出かけることがある。
紹介できるような写真はそう多くないが、何を考えて撮っていたか思い出しながら、綴りたいと思う。

海床路と呼ばれるものをご存じだろうか?

漁業のために作られた道路だが、有明海の大きい潮の満ち干により、満潮の時にはその姿を海中へ沈める。

その一つである「長部田海床路」を紹介したい。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F5.6
ISO感度:100
露出補正:0

 

まだ、陽は高いが、干潮の時の姿も見ておこうと、早めに現地に到着する。

電灯の柱がずっと向こう1km先まで立っている。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/8000秒
絞り値:F5.6
ISO感度:100
露出補正:-1

 

段々と陽が落ちてきて、この風景を見に来られる方も増える。

潮も満ちてきて、もうすぐそばまで波が来ている。

波のきらめきとシルエット感を増すために、露出を落としている。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F25
ISO感度:160
露出補正:0

 

もうすぐ日没。

太陽を光条にしようとしたのか、絞りを開放にしている。

(少しだけ、その効果が出ている)

この時間に満潮になる日を選んで来ないと、この景色は見られない。

 

モード:Mモード
シャッタースピード:1.6秒
絞り値:F29
ISO感度:100
露出補正:0

 

日が暮れて、一斉に電灯の明かりが点く。

向こうには普賢岳が見えている。

穏やかな水面を描きたいとシャッタースピードを遅くしている。

 

モード:Mモード
シャッタースピード:15秒
絞り値:F3.5
ISO感度:200
露出補正:0

 

ダメだと分かっていながら、三脚のレバーを倒し、レンズを上に向ける。

周りに照明もあるので、星など映り込むはずがないと思っていた。

設定を合わせ15秒開けてみる。

意外なことに、瞬く星が写っていた。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
ISO感度:100
露出補正:-1

 

長部田海床路に来る前に、国道57号をさらに西進したところにある、三角西港に立ち寄った。

ここは、明治三大築港の一つであり、明治日本の産業革命遺産の一つとして世界遺産にも登録されている。

石積みの港や洋館である浦島屋、龍驤館などちょっとおしゃれな空間も持っている。

 

長部田海床路への旅をお考えの際は、ここにも立ち寄っていただけたらと思う。