まだ子供の頃、鉄道模型に興味を持ち、その後紆余曲折があったものの、今に至る。

 

これまで、特急南風について述べたが、今度はその弟分(?)である急行あしずり、土佐の思い出だ。

 

まだ幼少の頃、四国の祖父母宅へは主に飛行機を使ったが、その場合でも高松から列車に乗った。

特急の南風に乗った記憶はないが、急行あしずりや土佐に乗った記憶はわずかながらある。

(当時、特急はまだ贅沢な乗り物であった)

急行あしずりは高松から高知県の中村まで、急行土佐は高松から高知を結んでいた。

 

また、当時は瀬戸大橋がなく、本州からは宇高連絡船(岡山県宇野~高松)を使っていた。

指定券を持たない乗客は下船すると列車に向かって一目散に走っていた。

小さな私を連れた父が、おそらく私が足手まといになっていたのであろう、満席となった自由席に座れなくて、ずっとデッキで立っていたことを覚えている。

そして、デッキに置いた大きなボストンバックに「ここに座りな」と言った。

 

 

そういったわずかな記憶の中の一つに、これらの急行がキハ58系で運転されていたことがある。

キハ58系は、1961年から製造された急行用の気動車(ディーゼルカー)で、もう引退している。

ただ、当時、この車両は全国どこに行ってもその姿を見かけることができ、とても身近な存在だった。

 

 

幼いころの思い出は強いもので、小学生の頃、鉄道模型を始めたときにこのキハ58も揃えたかった。

その時は在庫がなかった(というかその時期に生産されていなかった)という理由で手にすることができなかった。

 

 

鉄道模型を再開してから、KATOから再販されるということを知り、もちろん揃えることにした。

現在ではよくある「特定の列車の編成」というのではなく、バラ(1両ごと)での販売だったので、急行あしずりの編成(昭和53年頃)を調べ、その並びとした。

 

※ KATO…鉄道模型メーカーのひとつ

 

他のキハ58系についても編成例を残しておく。(内容については保証しません)