週末、思うままにカメラを持って出かけることがある。
紹介できるような写真はそう多くないが、何を考えて撮っていたか思い出しながら、綴りたいと思う。

もしかすると「With My EOS」でなく、「My Travel Diary」での紹介の方がいいのかもしれない。

 

西九州新幹線の開業の2週間ほど前、その名前を新幹線に譲り、長崎本線での役目を静かに終えようとしていた特急「かもめ」に最後のお別れを言いに行ってきた。

 

 

博多駅からは787系のかもめ5号。

さよなら運転も間近なのに、意外にあっさりと予約できた。

 

この方向幕を見るのもこれが最後。

だが、何だか、またいつか乗る機会があるのではないかと錯覚しそうになる。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/80秒
絞り値:F4
ISO感度:100
露出補正:-1

 

車内から。

外の明るさに合わせ、また若干シャッタースピードを落として撮る。

車外に流れゆく景色が印象に残る。

2時間ほどで、終着駅長崎へと滑り込む。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F4
ISO感度:100
露出補正:-2/3

 

新幹線より先に新しくなった長崎駅を降り、路面電車にのる。

駅が路面電車から遠くなってしまったので、不便だ。

天気もよかったので、港を見たく、出島電停で降りた。

この船体、どこかで見て覚えている。

船名は「しらせ」、南極観測船である。

調べてみると、この前日から長崎に寄港していたらしい。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/30秒
絞り値:F25
ISO感度:500
露出補正:0

 

長崎の港を背に歩いて10分ほど。

やってきたのは「孔子廟」。

孔子廟の獅子。

背景の門がボケてしまわないよう、絞って撮っている。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/640秒
絞り値:F7.1
ISO感度:100
露出補正:0

 

孔子廟からオランダ坂へ抜け、石橋電停の前に出る。

グラバー園に行くには、電停を一つ分戻り、大浦天主堂電停から歩いて上がっていく方法がメジャーかもしれないが、ここから「グラバースカイロード」を通って、登ることにする。

「グラバースカイロード」には珍しい斜行エレベータがあり、急坂を一気に駆け上がることができる。

その先から長崎の街を一望できる。

「しらせ」が停泊しているのも見えた。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F5.6
ISO感度:100
露出補正:-2/3

 

坂の上の入口からグラバー園に入る。

 

経験上ではあるが、バラはカメラが決めた露出のまま撮ると、花の一部が白っぽくなる気がする。

ここでも、露出を少し落として撮っている。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/2000秒
絞り値:F3.5
ISO感度:100
露出補正:0

 

夏の終わりにさしかかっていたが、まだ空の青さが眩しい。

グラバー邸も映えている。

その後、眼鏡橋や浜町アーケード、新地中華街をめぐっていると、すぐに夕方になった。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F5.6
ISO感度:200
露出補正:0

(トリムしています)

 

新地中華街電停から長崎駅前電停へ。

予定より早く長崎駅に戻ったので、帰りの列車を予定より1時間早い、かもめ38号に変更する。

ホームで待っていると、白い車体が何事もなかったかのように入線してくる。

しかし、この光景を見るのも最後である。

 

定刻に発車した「かもめ」は暗闇となった長崎本線を駆け抜け、博多駅に静かに到着した。

長崎へ旅行する際に485系の時代からよく乗った「かもめ」を降車する時「ご苦労様」と声をかけた。