
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
インディアン・ランナー
オスカー俳優ショーン・ペンの初監督作品。ベトナム戦争から戻り、問題行動ばかり起こす弟と、彼を真っ当な仕事につかせたい警察官の兄の愛憎を軸に、親子のドラマや人種問題なども絡んでいく。やがて弟は取り返しのつかない事件を起こし…。
映画全体のヘビーだが静かなトーンは、ペンのその後の監督作『クロッシング・ガード』『プレッジ』の原点とも言える。現代のハリウッド映画を見慣れた観客には、妙な伏線やドラマチックな展開を期待させるが、そうならないところが本作の特質。兄弟間の屈折した心情というテーマを見据えつつ、あえて理解しやすいように描かないところが、ペンらしい。