「合成の誤謬(ごびゅう)」についてあれこれと考えてました。。

女性の方々に対しては、余計なネタであり、大変失礼な話しかもしれませんね。気を悪くされた方がいらしたら、大変申し訳ない限りです。。

昨日アップしたネタについて、国内市場の飽和に対するその主たる原因は、女性の社会進出⇒出産機会の減少⇒少子高齢化⇒人口減少⇒市場縮小という流れがもちろんあるものの、そもそも女性に労働力確保のため雇用の機会を与えているのは企業であり国である、と。その企業が将来の胃袋の数が減るということで、先々困ることになる。当然企業収益が減少すれば、国への税金や家計所得は減り、公共投資が縮小し企業はさらに儲からなくなり、民間投資が縮小する。家計においては、所得が減少すれば、生活防衛意識が高まり、消費が減退し、企業収益は減少する。その結果、お金は循環しなくなり不況のスパイラルへ。

本当は、内需で自律的な産業が生まれれば一番理想的なのですが、売上を飛躍的に伸ばすためにはイノベーションしかなく、それも資本主義が高度に進んだ先進国においては、企業が大企業化し寡占化が進み、アントレプレナーは徐々に生まれなくなっていきます(cf:J.A.シュンペーター『経済発展の理論』)。これに対して、新市場を求めて、外需依存度を高めることは、そのまま機会にもなりますし、リスクも抱えることにもなります。内外のバランスで絶妙な均衡点が見つかれば、一番良いと考えるのですが。しかしこれも思うのですが、大手はまだしも、中小でその国にローカライズできる戦略やヒトや製品を持っている会社もまだまだ少ないと思います。それでも、やはり外需比率は上げていかないといけないのだろうと、考えます。

次に何を買いたいか?と聞かれると特に買いたいモノってないんですよね。僕の子供の頃は、まだ家庭にあまりモノが無かった記憶があるけど、今現在はあまねくモノが行き渡ってしまっている。団塊Jr.や今の20代らは、既に持っているか、あるいは元々持っている世代で、浪費はおろか、今更マイカーだ、TVだ、パソコンだと欲しがる世代ではないと思います。それよりも、自分に投資したり、貯蓄に励んだりと。。

ミクロ的に見て合理的だと考えることが、実はマクロ視点で見ると必ずしもそうではない、ということなのですが、経済全体から見ると、不況期こそ“節約は美徳”ではなく、“浪費が美徳であり、節約は悪徳”なのではないでしょうか。しかし、世情と言うか、社会全体の“ムード”というものがありますから、隣近所や友人が、質素な生活をしていて自分だけド派手な生活をするのが憚られるのは、世の常です。社会全体が上げ潮ムードにならない限り、本当にこの先この国の将来に対する悲観論が消えることは無いし、消費が盛り返してインフレ⇒成長へと向かうことは難しいのだろうと、考えます。

今企業が合理化、合理化と言ってムダを無くして、リストラを進めていますが、その事がカウンターパンチでしかもボディーブローになってヒットする。そのような事が散見されます。例えば、不況期にヒトを切った、教育投資を怠った、内定取消した。それは、景気が反転すると、モノの作り手がいなくなる、技術やノウハウが伝承されず途切れてしまう、ヒトが育たない、ある世代がポッカリ空いてしまう、ということに帰結する。。これら全て競争力の源泉ですから、天に○○吐けば・・・となると思うんですよね。

昔ケインズが、英国のラジオ番組で『あなたの旦那が失業したのは、奥さんが節約したからです』と喝破したそうです。続けて、『旦那さんに、ハンカチを1枚買ってあげなさい』と。。浜矩子先生の言葉を借りるのならば、「自分さえ良ければ病」を止めて「あなたさえ良ければ」の視点を持ち、「君の内需は、私の外需」と言うことになると思います。「そんなの、優勝劣敗で、淘汰されれば良いじゃん?」という声も聞こえますが、“虫の目”ではなく、“鳥の目”で見ると、そうも言えない状況なのではないでしょうか?

おそらく真っ向から否定する御仁もいらっしゃるかと思いますが、実際できるかどうかは別として、その視点を常に持つことは僕は大切なだなと、考えます。

そのようなことを考えてか、考えなくてか、毎週土曜の夜は6期生メンバーと消費することで、日本のサービス産業活性化のために、一役かっている訳ですが。。

話しを元に戻すと、女性の未婚率の上昇による出生率の低下は、多分に男性側にも問題がありそうです。つまりは、草食系云々ではなく、世の男性がもっとしっかりせいと、言うことでしょうね。
お後がよろしいようで。。