寒い一日でした。

朝一番メールを開くと目に入ってきたのは、元上司の訃報連絡でした。
3週間目を覚まされず、他界されてしまいました。

米軍統治時代の沖縄から、入学のためパスポートを持って来阪してきたという。世界各国を放浪した後、シドニーで住み込みで働いていた変り種で、文法は適当でも英語でのコミュニケーション能力やプレゼンは抜群な人だった。。

今から13,4年前の大阪勤務時代のたった2年間だったけど、今までのどの上司よりも一番面倒見が良い人だった。

仕事では、神経質なくらい指示やチェックが細かく、滅多に部下を褒めず、そのせいでこちらまで胃が痛くなる事もあり、一時気持ちが離れた事もありました。曲がったことが嫌いで、周囲とも軋轢を起こすことが多々ある人だった。でも、短いけれどこの2年間のお陰で、仕事の緻密さが身についたことは間違いない、と思える。この経験がなければと考えると、今の僕は多分無い、と思ってる。

プライベートでも何度も飲みに連れて行って下さり、テニスをしたり、ご自宅に招かれご飯をご馳走になり、泊めて頂いた。その時には、まだ小さかった子供と川の字になって寝たことも覚えてる。

酒・たばこ・女好きで、趣味はテニス。
一回り下の奥さんと、4人の子供の父親。
そんな口ひげがトレードマークだった元上司は、明らかにうちの会社では“異質”でした。

お通夜は、大阪の海の近くで行なわれました。

やはり、遺影は直視できなかった。。
お焼香の時、見紛うことがなければ、目を泣きはらして着座していたのがあの時会った子供達の筈だろう。随分大きく、と言うか・・・、大人っぽくなっていて直ぐには分らなかった。。歳を取ったと思う瞬間かな。

今晩は夜風が寒く、体の芯まで冷えてしまいました。
あまりにも、55歳での別れは辛すぎるし、早すぎます。。