夜から寒梅館へ。
本日はN田先生主催の「事業創造研究会」にて、『無形の力の活かし方』と題して講演会があり、聴講してきました。
本講演に参加した目的は、メーカー勤務の僕が常日頃疑問に思っている「昨今技術というハードウェア格差が徐々に薄れつつあり、企業の存亡がサービス分野やブランド、ヒト、組織、特許、商標などのソフトウェアへ企業競争力がシフトしていっており、そのことが今後企業の存亡を分ける」ということについて、何らかの示唆を得ることでした。
日時 : 2010年2月16日(火) 18:00~20:00
場所 : 同志社大学寒梅館2階
講演テーマ : 「無形の力の活かし方」
講師 : 立命館大学経営学部准教授、近畿経済産業局 中森 孝文 氏
日本で100年、200年、300年続く老舗企業が最も多いのが京都であり、また、京都がいかに付加価値の高いモノづくりを過去行い、現在も行なっているかを統計データを元に示されました。その源泉を簡単に言うと、京都はモノが無かった。しかし、進取の気性、技術やこだわりがあった。また弱みと共に強みを分析する能力に長け、それをシステム化できていた(野中教授のSECIモデル)。
具体的には、数μ単位で金型のバリ取りを行なう企業の匠の「技術」を「無形資産」と考え、その強みをどの分野へ活かせば顧客属性へ転換できるのかを判断するため、可視化またマトリクス分析を行い、人材重視・中心の経営へシフトさせていき、製品を高付加価値化させていったこと。当り前の話しですが、オンリーワンの製品があれば、企業価値が高まり、製品は高く売れます☆
このようなことは従業員の少ない中小企業であれば否が応でも意識することでしょう。ヒト=技術が移転してまうと、競争力が落ちるのが目に見えている訳ですから。むしろ、組織が硬直化した大企業に対して、いかにこの発想を取り入れれるか、またボトムからどのようにトップに意識付けを行なえるかが、興味のあるところであり、ギャップを感じたところ。この僕の疑問に対して、先生は「先ずは可視化することから始めなさい」と言われておられました。実際今回取り扱われたのは、全て中小企業ばかりで、且つトップが無形資産の価値に気付いていたケースと思われ、では、大企業においてボトムからどのようにトップに意識付けが行なえるのかというプロセスを交えたKFSの実例の説明があれば、より実務へ落とし込むことができ参考になったのではないか、と考えています。
しかし、うちの部長みたいに「ほんと、京都の人はなぁ・・・」とか「京都の会社だけはなぁ・・・」などと言う方々がまだまだ沢山いらっしゃいますことを残念に思います。耳を塞ぎたくなるような言葉ですが、別に敢えて無理に知ってもらおうとは思っていません。不況のこの時代にあって、謙虚に学ぶべきものが何なのかを知ろうともしない人は、ずっとそのままお過ごし頂ければと思っています。ただ、自分が変わることで、他人をInspireする努力だけはしていきます。
京都が古臭い人間や企業ばかりで、一元さんお断りの世界、保守的な社会というステレオタイプの人らには何を言ってもしょうがありません。メディアに毒されているだけです。実際は全く逆だと思います。
京都ほど、昔から強みと弱みを認め、愚直に新しいものを取り入れ、変化させオリジナリティを出し、世界へ発信し続けている文化は他の国・地域にはどこにも見当たりません。ならば、プライドを持つのは当り前田のクラッカーでしょう。
全員で14,5名の参加者で、3年卒業N原さん、◎ちゃん、朝シャンYちゃんも来てました。今日は車&実家へ帰りましたので、ご一緒できませんでしたが、またお誘い下さい。
今日は、本当に素晴らしい先生に出会えました。4月からはDBSで教鞭を取られますので、また授業選択の幅が広がり、頭を悩ませそうです☆
「The mediocre teacher tells. The good teacher explains. The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires.(WILLIAM ARTHUR WARD)」
「無形の強み」の活かし方―中小企業と地域産業の知的資産マネジメント (現代産業選書―知的財産実.../中森 孝文

¥1,680
Amazon.co.jp
本日はN田先生主催の「事業創造研究会」にて、『無形の力の活かし方』と題して講演会があり、聴講してきました。
本講演に参加した目的は、メーカー勤務の僕が常日頃疑問に思っている「昨今技術というハードウェア格差が徐々に薄れつつあり、企業の存亡がサービス分野やブランド、ヒト、組織、特許、商標などのソフトウェアへ企業競争力がシフトしていっており、そのことが今後企業の存亡を分ける」ということについて、何らかの示唆を得ることでした。
日時 : 2010年2月16日(火) 18:00~20:00
場所 : 同志社大学寒梅館2階
講演テーマ : 「無形の力の活かし方」
講師 : 立命館大学経営学部准教授、近畿経済産業局 中森 孝文 氏
日本で100年、200年、300年続く老舗企業が最も多いのが京都であり、また、京都がいかに付加価値の高いモノづくりを過去行い、現在も行なっているかを統計データを元に示されました。その源泉を簡単に言うと、京都はモノが無かった。しかし、進取の気性、技術やこだわりがあった。また弱みと共に強みを分析する能力に長け、それをシステム化できていた(野中教授のSECIモデル)。
具体的には、数μ単位で金型のバリ取りを行なう企業の匠の「技術」を「無形資産」と考え、その強みをどの分野へ活かせば顧客属性へ転換できるのかを判断するため、可視化またマトリクス分析を行い、人材重視・中心の経営へシフトさせていき、製品を高付加価値化させていったこと。当り前の話しですが、オンリーワンの製品があれば、企業価値が高まり、製品は高く売れます☆
このようなことは従業員の少ない中小企業であれば否が応でも意識することでしょう。ヒト=技術が移転してまうと、競争力が落ちるのが目に見えている訳ですから。むしろ、組織が硬直化した大企業に対して、いかにこの発想を取り入れれるか、またボトムからどのようにトップに意識付けを行なえるかが、興味のあるところであり、ギャップを感じたところ。この僕の疑問に対して、先生は「先ずは可視化することから始めなさい」と言われておられました。実際今回取り扱われたのは、全て中小企業ばかりで、且つトップが無形資産の価値に気付いていたケースと思われ、では、大企業においてボトムからどのようにトップに意識付けが行なえるのかというプロセスを交えたKFSの実例の説明があれば、より実務へ落とし込むことができ参考になったのではないか、と考えています。
しかし、うちの部長みたいに「ほんと、京都の人はなぁ・・・」とか「京都の会社だけはなぁ・・・」などと言う方々がまだまだ沢山いらっしゃいますことを残念に思います。耳を塞ぎたくなるような言葉ですが、別に敢えて無理に知ってもらおうとは思っていません。不況のこの時代にあって、謙虚に学ぶべきものが何なのかを知ろうともしない人は、ずっとそのままお過ごし頂ければと思っています。ただ、自分が変わることで、他人をInspireする努力だけはしていきます。
京都が古臭い人間や企業ばかりで、一元さんお断りの世界、保守的な社会というステレオタイプの人らには何を言ってもしょうがありません。メディアに毒されているだけです。実際は全く逆だと思います。
京都ほど、昔から強みと弱みを認め、愚直に新しいものを取り入れ、変化させオリジナリティを出し、世界へ発信し続けている文化は他の国・地域にはどこにも見当たりません。ならば、プライドを持つのは当り前田のクラッカーでしょう。
全員で14,5名の参加者で、3年卒業N原さん、◎ちゃん、朝シャンYちゃんも来てました。今日は車&実家へ帰りましたので、ご一緒できませんでしたが、またお誘い下さい。
今日は、本当に素晴らしい先生に出会えました。4月からはDBSで教鞭を取られますので、また授業選択の幅が広がり、頭を悩ませそうです☆
「The mediocre teacher tells. The good teacher explains. The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires.(WILLIAM ARTHUR WARD)」
「無形の強み」の活かし方―中小企業と地域産業の知的資産マネジメント (現代産業選書―知的財産実.../中森 孝文

¥1,680
Amazon.co.jp