eye~第4話~

ガンっ!!
知らない人と肩がぶつかる。

しかし空港ってのがこんなにも、人の多い所だとは思わなかった。

…本当に、こんな人混みのなかに“やつ”はいるだろうか…

あの犯人が殺された日、撃った人物を誰も目撃していない。

もしかしたら人じゃないのか?

だとすればなんだ?

空港を見渡してみる…

目につくのは…受付、観葉植物、防犯カメラ…それくらいか。

「さっきからなに独り言いってんの?」

「は?俺、今声に出してた?」

「うん、思いっきり!」

きっと疲れてる…

その時、潤が俺の腕を掴んだ。

「やめろ気持ち悪い!!」

「じゃなくて、あれ見てよあれ!!」

潤の指差した先に、一瞬だが黒く丸いものが見えた気がした。

「潤、今の何だった!?」

「よく見えなかったよ…でも、浮いてたように見えたけど…」

…浮いていた。

普通じゃ考えられない事が、今この成田空港で起こっている。

俺たちは、黒い物体が見えなくなったポイントへと急いだ。


続く。