みなさん。



 



ご無沙汰しております。



 



相変わらずの亀進行スイマセン。



 



今回、ご紹介するのは なつかしの“赤竿”。



 



先日、倉庫整理していたら偶然にもサンプルを発掘してしまったので、記念にアップしときたいと思います。



 



 今から5,6年前。



 



エクリプスがまだ生まれて間もない頃にエクリプスチューンを企画していたときの話。



 



真っ赤なロッドが欲しいと思って、APIAU社長に直談判。その結果、出来上がったのが風神Zのフローハント&ネオンナイトの赤竿。ちなみにそれぞれ50本弱しか生産されなかった超レアアイテム()。もしかしたら存在すら知らない人も多いに違いない。



 



当時ありがちだった単なる真っ赤なロッドでなく、徐々にグラデーションかけて炎のような雰囲気に仕立てたすごく綺麗なロッド。陽の光に応じて赤が鮮やかに変化していくのだ。



 



太陽が上る前後の夜明けの海。太陽が徐々に濃紺の空を染め上げていく・・・。そんなイメージを無機質なロッドの世界に持ち込んでみた。



 



これだけで十分綺麗なんだけど、ただそれだけではつまらない。



 



そこでヒントをくれたのが実はマダイ。



魚屋や水族館でみるものよりも船の上で釣り上げられたマダイが一番艶やかな赤を発色している。これをよくよく考えてみると、じつは背景の抜けるような青空とか沖合いの深みのある海の色がこの赤を一層際立たせている。



 



『赤を目立たせるには逆色の青を使う・・・』



 



そこでスレッドにあざやかなブルーを一巻きいれてみた。



これがアクセントとなりグッと紅の深みが出てきたときの感動はいまでも忘れない。



 



相反する2つの要素を混ぜることでさらにその効果を際立たせる・・・。



これが今のエクリプス製品のカラーコンセプトの根幹につながっている。



 



しかし、この赤竿コンセプト。実はこれで終わりではなかった。



 



そのあとに発売したVX93MMLはアンサンドブランクにケブラーをこってり巻きつけただけのシンプルなデザイン。このロッドの持つ“徹底的に掛けにいく”“想定外のランカーと対峙する際の強力なバットパワー”というコンセプトから兵器に準じたデザインを採用した。



 独特のグリップ形状も飾りでなく、ファイト時に取り回しのよいショートグリップを如何に握りやすく疲れにくいかを自分なりに研究してきたシェイプ。



 



磯竿や投げ釣り、はたまたカワハギやへチザオの和竿のデザインからも多くのヒントを頂いた。先人たちの釣りの知恵から出てきた各グリップの形・・・それはシーバスロッドにフィードバックしたのがVXから始まるあの独特の形状なのだ。



 



このVXはいくつかシリーズ化する企画が同時進行していた。



 



しかし、材料のケブラーの関係で93MMLだけが最終的に発売。それ以外は闇に葬りさられた。そんななかにVXの赤竿が存在する。それが“VX テスタロッサ”。



 



実物サンプルは届いたものの、実際には実戦投入はされてない。



 



あくまで次のモデル仮称“レッドシータ”へのテストモデルという位置づけのコンセプトモデルとしてサンプルだけは存在していた。



 



しかし、VXシリーズが暗礁に乗り上げ結局陽の目を見ることはなかった・・・。



 



その次のレクシータ9.9も製品化と同時に“テスタロッサモデル”のプロジェクトがスタートしている。



ここ何度か雑誌でお目見えしている“レッドシータ”がそれだ。オリジナルとはアクションを変え、自分の好きな干潟や河川、サーフでの使用感を全面的にアップしている。



 



アクションが決まる前にいくつか試験的にデザインしたのが写真の"赤いレクシータ“。



オリジナルに赤い塗装を施した世界で唯一無二のレクシータである。



 



こんな感じで進んできたエクリプスの赤竿の歴史。



 



 もちろん完全に自己満足の世界。



 



 これで釣果が3倍になる保証はいっさいありません()







晩秋のコノシロパターン



 



ザワザワザワ・・・



 



深夜の静まり返った川面に生命感が宿る。



冬の使者・・・コノシロ。



 



その大群が今年も河口に集結してきたのだ。



 



連日の寒さで気温は1ケタ台。当然表層水温もさがり、一見魚は海に下っているかのように感じる。



 



ところが実際に12時間ブッ続けでウェーディングしてみると、上げ潮が思いのほか暖かく、下げでは考えられないくらいの生命感が湧き出すのだ。



 



くだんのコノシロをはじめ



 



ニロギ(ヒイラギ)



 



エガ二(ノコギリががざみ)



 



などヤツらの大好物もそこかしこに気配を感じ取れる。



 



 



 



数日に渡って現場付近のパターンを徹底的に調べ上げて、目的の魚を引き出すのが自分のパターン。



 



今回もポイント選択には悩まされたものの、どうにか見つけたコノシロたちの楽園。



 



「ここに居る・・・。」



 



決心は決まった。



 



この晩秋の時期にヤツラを狙うには次の要素が必要不可欠となる。



 



     ディープに隣接するシャロー



これは日中にシャローが暖められて水温が少しでも上がりやすい。ただし魚自体がいるのはディープエリア。夜間になると暖かいシャローに這い出してくる。



     コノシロ



イナっ子・カニ・ニロギ(ヒイラギ)とベイトが豊富ななかでこのコノシロを捕食している個体が個人的には一番釣り易い。身質がやわらかく一口で丸呑みしやすい。またボリューム満点のため釣れる魚はブリブリの個体が多い。



     上げ潮が効くところ



ただのメリハリのないオープンフラットでなく幾スジもスリットが入ったポイント。そんなスリットのなかをジワリジワリと暖かい海水が逆流していく。この海水層のトンネルがヤツラの通り道なのだ。



 



以上が個人的にこの時期にポイントをおおまかに絞り込むための要素。



 



これらを鑑みながら現場に当てはめてみると・・・。



 



一日目・チヌやマゴチといった暖海性の魚が釣れる。このとき大型ミノーにアタックしてくるようであれば、大型のベイトを意識している可能性が高い。



 



二日目・大型のタイリクスズキが回遊してくる。いわゆるコノシロつきのブリブリの個体。ゲソゲソの居着きはあまりあてにならないので注意。



 



三日目・宴のはじまり。ヤツラがソコリからの上げ潮になると途端にラッシュがはじまるが、時合は短い。ここでは他魚を掛けずにヤツラだけに的を絞ったルアー選択が必要となる。



四日目・前日の好調を夢見ていくと非常に渋い。これはコノシロの群れについてヤツラも移動してしまったから。反応がないと思ったら迷わずに少し場所をズラすと本隊を見つけることができる。



 



だいたいこのパターンは4日周期で終わることが多い(あくまで個人的見解です。)



 



今回も、連日連夜の出撃で徐々にその包囲網がせばまる。



 



レッドがキビレを釣り・・・



 




良型のタイリクが顔を出し・・






隣のニンベンにヤツがヒット。

本人にとって実に数年ぶりになるだけに見ているこっちまで嬉しくなる1尾。



 




そして・・・迎えた最終日。



 



 西から低気圧が。東からシケマン様がそれぞれ向かってくるギリギリの状況()



 



 雨雲レーダーで確認しながら、釣りができるのもあと1時間・・・。



 



 その前数時間前から最強波動ミノー ブルーオーシャン140Fを音速リトリーブやハイパージャークで水中をかき回し、コノシロをおびえさせて作り上げたフィールド。



 



 コノシロの逃げ方が鋭くなったその瞬間を見計らって、ボトム付近を得意のクイック&スローで攻めたおす。



 



 このとき、実はゆっくりとロッドを持ち上げてルアーを上昇軌道に移すのがコツ。



 



 実は数日前にボトムで痙攣して沈んだコノシロに異常にシーバスたちが興味を示しているのを目視していた。



 



泳いでいるコノシロには見向きもしない・・・



 



 ヒラうちしているコノシロには近づいてくる・・・



 



 そしてボトムに沈んでいる痙攣してるコノシロには執拗にアタックしている。



 



 このシーンを目の前の水中に当てはめながら、ブルーオーシャンをボトムすれすれでクイック&スローしていく。



 



グリグリ・・・すぅ~



 



グリグリ・・・すぅ~



 



グリグリ・・・ガッツン!!



 



 ロッドをぶん殴られるような強烈なバイトに渾身の力でアワセを叩き込む。





どばばばばっ



 



水中で怒り狂って暴れまわるヤツ。



 



すばやくダブルフッキングをかまし、主導権を握りながら一気にシャローに寄せてくる。



 



あと10m・・・暗闇に赤い目が浮かび上がり、その軌跡が赤い残像を残す



 



あと5m・・・ライトの円のなかでルビーのような瞳と金色のボディがゆらぐ



 



あと2m・・・手を伸ばせば届きそうな距離だが、うかつに近づけば自分もフッキングされる危険性がある。



 



そして・・・シャローにズリあげて思わず咆える。



 



見守ってくれた仲間たちの歓声、ここまでのプロセス。いろんなものでモミクチャになりながら手にした達成感。



 



感無量。



 



 



 



そんなギリギリで捉えた最後のバイトを確実にフッキング。



 



ようやく手にした重量感におもわず感極まる1本でした。













 



みなさん。相変わらずの亀進行の当ログです(汗)。



 



今回、ご紹介するのは なつかしの“赤竿”。



 



先日、倉庫整理していたら偶然にもサンプルを発掘してしまったので、記念にアップしときたいと思います。



 



 今から5,6年前。



 



エクリプスがまだ生まれて間もない頃にエクリプスチューンを企画していたときの話。



 



真っ赤なロッドが欲しいと思って、APIAU社長に直談判。その結果、出来上がったのが風神Zのフローハント&ネオンナイトの赤竿。ちなみにそれぞれ50本弱しか生産されなかった超レアアイテム()。もしかしたら存在すら知らない人も多いに違いない。



 



当時ありがちだった単なる真っ赤なロッドでなく、徐々にグラデーションかけて炎のような雰囲気に仕立てたすごく綺麗なロッド。陽の光に応じて赤が鮮やかに変化していくのだ。



 



太陽が上る前後の夜明けの海。太陽が徐々に濃紺の空を染め上げていく・・・。そんなイメージを無機質なロッドの世界に持ち込んでみた。



 



これだけで十分綺麗なんだけど、ただそれだけではつまらない。



 



そこでヒントをくれたのが実はマダイ。



魚屋や水族館でみるものよりも船の上で釣り上げられたマダイが一番艶やかな赤を発色している。これをよくよく考えてみると、じつは背景の抜けるような青空とか沖合いの深みのある海の色がこの赤を一層際立たせている。



 



『赤を目立たせるには逆色の青を使う・・・』



 



そこでスレッドにあざやかなブルーを一巻きいれてみた。



これがアクセントとなりグッと紅の深みが出てきたときの感動はいまでも忘れない。



 



相反する2つの要素を混ぜることでさらにその効果を際立たせる・・・。



これが今のエクリプス製品のカラーコンセプトの根幹につながっている。



 



しかし、この赤竿コンセプト。実はこれで終わりではなかった。



 



そのあとに発売したVX93MMLはアンサンドブランクにケブラーをこってり巻きつけただけのシンプルなデザイン。このロッドの持つ“徹底的に掛けにいく”“想定外のランカーと対峙する際の強力なバットパワー”というコンセプトから兵器に準じたデザインを採用した。



 独特のグリップ形状も飾りでなく、ファイト時に取り回しのよいショートグリップを如何に握りやすく疲れにくいかを自分なりに研究してきたシェイプ。



 



磯竿や投げ釣り、はたまたカワハギやへチザオの和竿のデザインからも多くのヒントを頂いた。先人たちの釣りの知恵から出てきた各グリップの形・・・それはシーバスロッドにフィードバックしたのがVXから始まるあの独特の形状なのだ。



 



このVXはいくつかシリーズ化する企画が同時進行していた。



 



しかし、材料のケブラーの関係で93MMLだけが最終的に発売。それ以外は闇に葬りさられた。そんななかにVXの赤竿が存在する。それが“VX テスタロッサ”。



 



実物サンプルは届いたものの、実際には実戦投入はされてない。



 



あくまで次のモデル仮称“レッドシータ”へのテストモデルという位置づけのコンセプトモデルとしてサンプルだけは存在していた。



 



しかし、VXシリーズが暗礁に乗り上げ結局陽の目を見ることはなかった・・・。



 



その次のレクシータ9.9も製品化と同時に“テスタロッサモデル”のプロジェクトがスタートしている。



ここ何度か雑誌でお目見えしている“レッドシータ”がそれだ。オリジナルとはアクションを変え、自分の好きな干潟や河川、サーフでの使用感を全面的にアップしている。



 



アクションが決まる前にいくつか試験的にデザインしたのが写真の"赤いレクシータ“。



オリジナルに赤い塗装を施した世界で唯一無二のレクシータである。



 



こんな感じで進んできたエクリプスの赤竿の歴史。



 



 もちろん完全に自己満足の世界。



 



 これで釣果が3倍になる保証はいっさいありません()


みなさん。ご無沙汰しております。

 悶絶 亀進行の当ブログの存在を忘却のかなたにスッ飛ばされた方も多いかと存じ上げます(意味不明)

 さて、あした12/1はウチの長男の5歳の誕生日

ゴーバスターズのナンチャラやら・・・

ウィザードのカントカやら・・・

なにやら理解不能な言語で誕生日プレゼントをリクエストされてます(爆)

・・・が我が家の教育方針で強制的にプレゼント内容は

クワガタと決められておりますので、適当にあまったオオクワで済ます鬼父で御座います。

 さてそんな炎上必至の長男バースディを放り出して、父上はお仕事。

今回は豊橋のMic岩屋店さんでエクリプスイベントを開催します。

 スタートは14:00~となっておりますので、

 ご家族、ご親戚、ご近所の方、道端歩いている知らない人まで、お誘いあわせの上、ふるってご参加いただければと思います。

 よろしくお願いいたします。


http://mic8623.hamazo.tv/e4050736.html



ヒデはやしの音速日記Z


ズッバアアアッン!!

 

暗闇のなかでとどろく捕食音の主はあきらかにデカイ。

 

その気になればウェーディングで突破できるような水深80cmくらいの砂底のシャロー帯。そこに一部入り江のようにくぼんだ地形のワンドがある。

 

 どうもソコのブレイクに何者かが陣取って、そこかしこで逃げ惑うベイトを捕食しているらしい。

 

 50~60cmのシーバスのライズ音に交じって1時間に数回、その迫撃砲のようなライズが起きるのだが、なかなかどうして簡単にはヒットしてくれない。

 

捕食されているのはイナっ子。

 

何度もなんども通したルアーに時折スレで掛かってくるのだが、小さいサイズは7cmくらいから、大きいサイズは20cm越えまで、色んなサイズのイナッ子がひしめき合っている。

 

デカイルアーなのか・・? 小さいルアーなのか・・?

 

派手なカラーなのか?地味なカラーなのか?

 

大きなアクションなのか?控えめなアクションなのか?

 

表層系のレンジなのか?ボトム付近のレンジなのか?

 

早巻きなのか?デッドスローなのか?

 

あらゆる可能性を考慮しながら徹底的に検証していくのが自分のスタイル。連日ド派手なライズを繰り広げているシーバス相手に黙々と上記の作業を繰り返す。

 

しかし一向に反応がない。

 

通常なら限られた時間のなかで、とっととお次の魚を探すほうが得策なのだが、ここで悪い虫が発動。

「コレ・・・絶対釣りたい。」

 

目の前に魚がいるのにそれを引き出せないのはルアーや天候のせいでなく、あくまで自分の力不足と常々思っている。だからこそあっさりその魚をあきらめて自分自身に負けを認めたくないのだ。

 

まぁいわゆる『タコ粘り』モードに入ってしまったワケで(爆)

 

あきらめきれずに少しずつ間合いを詰めていくこと3日目。

 

毎日、同じ時間帯に繰り広げられるイナっコ狂想曲をまえに考える。

 

さすがに連日、大型ミノーからコウメ60まであらゆるルアーを投げ込んでいるだけに自分のなかである程度やりきった感が出ている中、気になる作戦がひとつ。

 

そのキーワードは『メリハリ』。

 

昔、魚の活性をあげるためにポッパーで水面を引き倒して魚を呼び寄せ、そのあとにフォローで大人しいアクションのミノーやバイブで一撃で仕留めるというのが流行ったことがある。

 

今回、地元の名人クラスの方との話のなかで面白いことを耳にした。

 

毎日同じ場所で同じとこにルアーを投げ込んでいると、魚が集まってきて、ルアーを変えた瞬間に食いついてくる・・・これを『餌付け』と呼ぶんだと。

 

この2つの事例から導き出された答えは

 

『連続したアクションで魚の注意をひいて、そこで食わせるための大人しいアクションのルアーを入れる』ということ。

 

ならばと取り出したのはK-tenブルーオーシャン140F。いまでこそ飛距離では他に譲ってしまうが、そのブリンブリンと水中をかき回す大きな波動にはこれまで何度も助けられてきた。

これをややテンプラ気味に高く放り投げて、ドッパーンと派手に着水させる。

いわゆるビックベイトのあの着水音で魚が寄ってくるイメージである。

 

そのあとに高速巻きでイナッコを蹴散らせて回収。

 

これを何度も何度も繰り返すことで、さらに怯え、あらゆる水中の動きに敏感になるイナッコ軍団さま。

 

すると・・・。

 

ワシャワシャワシャワシャ・・・ズバンッ!!

突如、追われ方が機敏になり、半円形に水面がくぼむ。

 

「居るいる・・・。」

 

どうやら今日も定時にご出勤してきたようだ。

 

ドキドキしながらアストレイアのなかでも一番暗闇で目立つブラストミラージュレッドベリーを手に取る。

このマットカラーは水中でボゥッと淡く光をまとう性質があるため、ド派手系のカラーはより派手に。地味系のクリアーではより柔らかく発色する効果があるのだ。

 

今回は多くのベイトにもみくちゃにされても一番目立つカラーをということで迷わずこのカラーを選択。

 

さらにフックとリングを外し、リングを#4のヒラ打ちに強化。フックもSP‐MHの#3にサイズアップして目の前のランカーを一撃必殺で獲るためのセッティングに変更する。

 

しかもこうすることでセミサスペンド~スローシンクに変わるため、クイック&スロー時のスローアクションがよりタイトなものに変わる。こうすることでアストレイア自体のアクションも大きな波動から瞬時にタイトな波動にメリハリをつけることが可能になるのだ。

 

ラインシステム、接続、ドラグ設定(これはいつもフルロックだからヤル必要ない)

等しっかり確認。

 

一度、深呼吸してから、そのライズの向こうにチャポンと着水させる。

直ぐに巻かずに一度ボトムで着底して待つ。

こうすることで上からゆっくりと落ちてくるものに注意を引きつけられるのだ。

 

ワシャワシャワシャ・・・

 

ふたたびイナッコが不安定な動きを見せる。

 

ロッドを30°くらいの角度の保ちながら、グリグリっと2回巻いてまずは大きめの波動でアピール。

 

次に今度はゆっくりと水になじむイメージでデッドスローのアクションを入れる。

 

バタバタ・・・スゥ~、

 

バタバタ・・・スゥ~、

 

バタバタ・・・ス・・・ズドムッ

 

一瞬根掛かりのような止まり方をしたが、その周囲50m以内に根がかるモノがないのは干潮に確認済み。

 

ここでビックリアワセするとスッポ抜けることが多いので、そのままグリグリ巻いて、ロッドがしっかりと曲がりこんでから大きいストロークでフッキング。

 

グワングワンと首を振る重量感に思わず満足しながら、まずは一気に寄せてしまう。

 

目の前5mぐらいまで来た時にいきなり反転されるが、慌てずにここでレバーを緩めて一度走らせる。

 

ドボボボッと重々しいヘッドシェイクで位置を確認しながら、今度はレバーブレーキを最大に握り込んでふたたび巻き寄せていく。

 

ラインは無駄に出さずに最短の時間で獲るのが自分のスタイル。

 

そのままの勢いで一気に浅瀬にズリ上げランディング成功。

 

アストレイアをがっちり咥えて横たわっているのは82cm。

 

決していばれるサイズでないが、粘って粘って引き出した一本だけに嬉しいことには変わりない。

目の前に何日も居たアイツについに口を使わせた事実だけでお腹いっぱい。

 

これからも偶然でなく必然で獲った魚に価値を見出すスタイルを追究していきたいと思います。

 

 

 

ヒデはやしの音速日記Z

 



みなさんこんばんは。



 毎度毎度の深夜の更新でゴザイマス。



 



今回のお題は、『混雑ポイントでのマナーのおはなし』



 



シーズンたけなわとあってドコ行ってもポイントは先行者・後攻者ともに人が絶えません。



 それはシーバス過密地帯とよばれる東京湾だけでなく、日本全国の有名ポイントではこのシーズン避けられないのも事実。



しかし、暗闇のなかではお互いの顔も見えないし、ラインが絡んだりしてトラブルに発展する危険性もあります。



   「やんのかっゴラあっ!!」



 という緊急事態に巻きこまれないためにも、いつも以上に気を使うようにしてます。



  まぁ人がいるから行かないというのも一つの選択肢なのですが、なかなか潮まわりと天気は待ってはくれません。個人的には周囲に気を配りながら一緒に釣りさせてもらうこともしばしば。



 タメになるかどうかは分かりませんが、夜間の混雑ポイントでの自分流の釣りのたのしみ方をご紹介いたしましょう。なお参考にならなくても責任はいっさいとりません()



 
❶ごあいさつ●



  先手必勝です。お店の接客といっしょで人影が見えたら、顔みたら声を掛けます。まぁ挨拶してお互い気持よく釣り出来るならそれに越したことないですから・・・。



 もしキャスト中に隣のラインが絡んでしまったら・・・「ごめんなさい」



 ラインを外してもらったり、大阪のおばちゃんにアメちゃんもらったら・・「ありがとう」



 釣り場で新興宗教に勧誘されたら「間に合ってます」・・・etc



 お互い声に出して気持ちを伝えていけば、しなくていいストレスもたまりません。



 
僕的にいままで一番うれしかった挨拶は・・・



 「そこっ!!ウンコありますよっ!!」
真っ暗闇の旧江戸で開口一番に教えてくれた紳士的でステキなあなた。コノ場をお借りして厚く御礼申し上げます。



 逆に、ごく稀にガン無視されることもありますが、その時は外国の方かこちらの声がちいさくて聞こえなかったんだと思うようにすると腹がたちません(爆)。



 
❷観察●



 隣のアングラーがどーいう風に攻めているのかを常に意識しながら釣りをします。



たとえば・・・



 Ⅰ:フルキャストして着水音が聞こえないケースで・・・。



 ①ロッドをしゃくる動作やロッドが激しく空を切る音がする



→ジグもしくはヘビーバイブで縦(フォール)の釣りをしている。



 ②比較的早巻きでロッドを下げ、一定の速度でリトリーブしている



→バイブレーションで広範囲を探っている。



 ③ややロッドを立て気味にして止めたり、ゆっくり巻いている



→重心移動の音がすればミノー、音がしないときにはシンペン。



 
Ⅱ着水音が中・近距離で聞こえる



 ④着水後すぐに巻き始める。



→極スローならシャローランナー系ミノーもしくはシンペンで表層付近を探っている。



→早巻きならミノーでレンジを刻んでいる。



 ⑤着水後すこし経ってから巻きはじめる。



→バイブでカウントダウンして、一度底を取ってからレンジを刻んでいる。



 
Ⅲその他



⑥ロッドを地面につきさして、身動きせずにラジオを聴いている。



→ブッ込み系のおじさまのため、ルアーで仕掛けをひっかけないように。



 ⑦ロッドをはじめ釣りをしている雰囲気がいっさい感じられない怪しい2つの影



→ちがうブッ込み系のおぢさまたちの可能性があるのでちがうものを引っかけられないように(爆)



 ⑧変な奇声をあげて駆け寄ってきたので、ライト向けたらモノ凄い形相で草刈りガマ振り上げて走ってきた



→迷わず飛び込んで逃げましょう。熊とちがって死んだフリは効かないと思います。



  まぁこんな感じで(どんな感じだよっ)真っ暗で視界の効かない状況でお隣さんが何をやっているのか、ある程度は推測しておくと、こちらも色々と対応できます。(この通りとはならないことも多いのであしからず。まちがっても某ECLIPSEにクレームの電話をかけないでくださいね)



 この時に、お隣さんがどんなルアーを投げているかである程度は相手の攻め方も予測できます。



 とくに注意したいのが、相手がミノーやシンペンでゆっくり攻めているとき。



 当然、川などではドリフトで横にラインが流れているケースも多いです。



 それを知らずにバイブなどでまっすぐにキャストしてきたら相手のラインに引っかかるのは自明の理。こんなときには少し距離をあけて、相手のラインを流す距離を作ってあげる余裕のある男でいたいものです。



 また逆にバイブを投げて直線的な釣りをしている人の横で、ラインを流し込んでいくドリフトの釣りも絡んでしまう危険性があるので自分はやりません。



 【巻き】の釣りをしている人の横では同じく【巻き】の釣り・・・。



 【流している】釣りをしている人の横ではこちらも【流す】釣りを・・・。



 隣の人とのラインが平行になるイメージでキャスト&リトリーブを心がけてます。



 いずれにしても相手の手の内を知ることで自分の攻め方も無駄がなくなり効率的に攻めることができるのです。



 
❸キャストのタイミングをずらす●



 隣とのオマツリ防止で非常に役にたつのがコレ。



サラリーマンにお馴染みのフレックスタイムです(意味不明)



 まずは両耳のセンサーを最大感度に引き上げて、隣の人がフルキャストして何秒で回収しきるのかをカウント。



 これをもとに次のキャストで隣の人が半分くらいの距離を巻き終えた段階でこちらがキャストするリズムを作ります。



こうすることでルアーが交互に投げ込まれ、ルアーのニアミスを回避できるのです。



 以前、RED中村・鈴木斉と富津でウェーディングの取材をやった時のこと。カメラのフレームにおさまるために、お互い数m感覚まで近づいて釣りをせねばなりませんでした。
 ダレダレでヤル気のないRED
 妙に張り切って頑張る斉さま
 んでもって・・・もっと張り切る自分()



 飛距離も使うルアーも巻くスピードもラーメンの濃さも女性の好みもてんでバラバラの3人が密集隊形で暑苦しくならんでキャストしているんです。



 普通なら、誰かしらラインを拾ってオマツリ→ギャーギャーすったもんだするものですが、それだけの至近距離にもかかわらず、その時は一切オマツリはありませんでした。いわずもがなお互いがそれぞれのタイミングと方向を見てキャストをしていたからだった・・・と思いたいです()



 ❹ファイト中の回収●



隣の人にヒットしたら、速やかに自分のルアーを回収してファイトする場所を開けてあげます。 ファイト中のラインに自分のルアーが引っかかってしまったら、それが原因で相手の魚がバレてしまうかも知れません。
 このとき相手が大変そうだったらランディングも手伝います。僕が無駄にデカイ網背負っているのは、自分の魚だけでなく見ず知らずの人の魚もしっかり掬いたいからなんです。決してアミダばばぁ(←知ってるかなぁ?)に感化されているわけではありません()



いずれにしてもファイト中は魚に集中するので周囲に目がいかないのも事実。そんな時には周りがそっと気遣って手伝う思いやりも今のこの日本には必要だと思います(キッパリ)



 まぁこんな感じで混雑ポイントでの過ごし方を少しご紹介してみました。ちょっとした気遣いでお互い楽しい釣りをできればなぁと思います。


全ての釣り人に愛と平和と・・・そして笑いを
()            LOVE&PEACE


 




ヒデはやしの音速日記Z


みなさん こんばんは。



あいかわらずの亀進行の当ブログです(汗)



さて今回はMYブームのカラー『サンライズチャート』のお話をしていきたいと思います。



もともと日本全国を回る中で、毎回一つのフィールドを徹底的に調べあげるのが自分のスタイル。



気になるフィールドは何日も張り込んで、



●どんな地形なのか・・・



●どんな水質なのか・・・



●どんな生態系なのか・・・



そしてその結果、なぜそこに魚がいるのか・・・



を見極めないと納得できないある意味・・・メンドくさい性分(笑)



「毎日毎日おなじポイントに何時間もたちっぱなしでよく飽きないね。」



と周囲から呆れられますが、夕焼け~朝焼けまでを同じポイントで過ごすとさまざまなモノが見えてくるんです。(たまに見えなくてもいいモノも見えてしましまいますが)



そんな一点集中型の攻略スタイルのなかで、当然ルアーのカラー選択もランガンスタイルとは違うものが見えてくるわけで。



とくにシーバスにかぎらず海のターゲットはスレにくいからカラーは関係ないという話をよくききます。



しかし、それは活性の高い個体をつぎつぎに拾っているだけの話で、やはり時間とともにスレてきた個体には当然ながら警戒心が出てきます。同じ場所で粘り続けているとカラーやアクションを変えただけでまた同じように釣れ始めることを多々経験してきました。



そんな中でより効率のよい攻め方ができないかといつも模索してます。



『ホワイト』というカラーの特性を究極に突き詰めた答えが前回の『シルクミラージュ』。



じゃあ『ゴールド』を突き詰めていくと・・・と考えて生まれてきたのが今回の『サンライズチャート』。



一般的にゴールド系といえば



◎水が濁っているとき



◎朝マズメや夕マズメ、



◎曇りや雨



などの低光量下で使うことが多いカラー。



しかし、ここがクセモノで、実際にフィールドに立つと



●黄金チャートやゴルチャ―みたいなアピール系が良いのか?



●赤金や紅蓮イワシみたいな地味系がよいのか?



微妙に悩むところでもありました。



とくにマズメ時の刻一刻と明るさが変化していく中でカラー選択で悩む時間は正直ロスタイム。そこでそれらの微妙な時に信じて投げれるカラーを・・・ということで生まれたのがこのサンライズチャートだったりします。



ド派手なチャートバックにテールにいくに従って地味な赤金に変化する『地味ハデ系』



まずは目立つので広範囲の魚に気付かせて呼び寄せ・・・



後方追尾にはいったら、赤金の見切られにくさでバイトに持ち込む・・・



全国でテストを繰り返していく中で河川の濁り水系では抜群の実績を残してくれました。



千葉の内房河川では連日連夜、濁流のなかでクロダイの無限バイト・・・



高知のスレッカラシなタイリクもがっつり深いバイトでアタック。



この間の宍道湖戦でも炎天下に遠浅ポイントで次々にシーバスがチェイス&ヒットしてくるのを見て、



昼夜を問わずに使えるカラーとあらためて認識しました。



福井の九頭竜川戦でも大好きなシャローのバイブゲームで入れ食いを堪能。そのサンプルを地元の名手 『岡ちゃん』こと岡崎好伸氏に託したところ、そのあとも怒涛の水揚げを記録してくれました。(つーか・・・やり過ぎ(爆))http://www.fimosw.com/u/land1885/i3whncdutbetbg



実はこのサンライズチャート、テール部がスレに強い『紅蓮イワシ』と一緒なんで、下から見上げるとゴーストレッドに透けているんです。



そのため、他のゴールド系と違って魚が凝視した際にもシルエットがはっきりせずにボヤけるために認識しづらい→見破られにくいというカラクリになってます。



これらの実績から秋のエクリプス関連の新製品にいち早く導入。《このへんは作った本人が一番使いたかったりするため、製品化までの勝負は早い理由です(爆)》



先日発売したアストレイアでもこの“サンチャ”は即完売。



この秋の戦線にあらたに導入してもらった各地のアングラーから早くも撃墜報告が。



福井の零弐さんもガツンとやっちゃってくれてます(感謝)http://www.fimosw.com/u/zero2/27dnfmzvuiommr



秋のシーズン真只中、まだまだアツい夜は続きます。連日の雨で濁りの入ったホーム河川でぜひその効果をお試しいただければと思います。

P.S:アメブロの画像の乗せ方がいまだ全然わからない自分。

画像を含めてくわしく見たい方はこちらへどーぞ→http://www.fimosw.com/u/hidehayashi1972/zbwsgt1k37k9mm




みなさんはカラー選択の際になにを基準に選んでますか?
 
 自分はカラーを選ぶときにそれぞれのカラーの要素がどれだけあるかでそのカラーの特徴を認識している。
 
 
 そのなかでも自分的に一番気に入っているのがシルクミラージュというカラー。
 
 一見、なんの変哲もないホワイト一色に見えるんだけど、実はいろんなカラーの要素がいっぱい詰まっているカラーでもある。
 
これを数学よろしく因数分解してみると・・・
 
●ベース:ホワイト=視認性が高く、低光量時に広範囲の魚を引きつける

●テール:クリアー=クリアー内部の乱反射+シルエットのぼやける効果でスレにくい

●バック&ベリー:グロー=夜間や荒れているときでもしっかりとアピール

●サイド:クリアーマグマホロ:日光や街灯まわりでも生き物のようなヌメリ感が出る
 
 もちろんパール系なんで夜とか濁りがキツイ時にオススメなんだけど、後ろ半分がクリアーで透けているので、追尾してきた魚に見切られにくい=バイトしやすいと考えている。
 
 もともとパール系のカラーでバイトが遠のいたときにクリア系のルアーにチェンジするとすぐにまた深いバイトで喰らい付いてくることが多かった。
  そこで思いついたのがテールが半分クリアーなこのカラーなのです。

 ボディのパールで闇夜でもしっかりとアピールして遠くから魚を引き寄せ、魚の目の前でちらつくテール部はクリアーでシルエットがはっきりしないため見切られにくい。ある意味、“派手系”と“地味系”の両方いいとこ取りな訳で。

しかも表面にはクリアーマグマというホロを載せてある。

 これは月明かりや常夜灯のような少ない光量下でもなまめかしく生き物のように淡く乱反射する。これによりパール系でありながら微妙なフラッシング効果も発生しているのだ。
 
 そして究極の大荒れ模様や激濁りで最後に頼りになるのがこっそり仕込まれているグローカラー。
 大荒れでグチャグチャなんだけど、しっかりルアーを目立たせたい時にガンガン光らせて使用・・・したいところだけど、なぜかうっすら光っているときのほうがバイトしてくる。

  まぁなんでも度を超すのは良くないのだ。

 新月周りの澄み潮から闇夜の激荒れまで幅広い守備範囲をほこるカラーなのだ。

 そんなシルクミラージュもあいかわらず大活躍中。少し前の高知戦でもレンジバイブ&アストレイア&サスケのローテーションで連日80cm前後のヒラを引き出し続けてくれた。
 
 ほかのカラーでも釣れたけど、一回り大きい80cmオーバーのヒラは全てこのシルクミラージュで取れたことからも改めてスレにくいカラーであることを再認識した。

 このときのパターンはまずは水深5mぐらいのポイントをレンジバイブ90で中層をドリフト。

 魚の居場所を突き止めたら、クイック&スローで食い気を誘う。

なんせ、ベタ凪&クリアーなポイントなので、バタバタで気付かせて、スーっでバイトを引き出す作戦だ。

 このスーのときにロッドを立てて、キキあわせのようにルアーをゆっくり持ち上げるのがキモ。
(逆にアカメやチヌなどフォールに反応する魚はゆっくりとカーブフォールさせる。)

この釣り方の良いところは、食わせるタイミングが分かっているので、「くるぞっ・・・くるぞっ!!」というドキドキ感がたまらないところ。

そして案の定、手前のかけ上がり付近でズドンと出た強烈なバイトに脳汁ダダもれ。

 遊ばせると場を荒らして、周囲に迷惑かけるので、ガチンコファイトで引きずりあげてみたら

80cmのブリブリのヒラを無事ゲット。



 
パターンをつかんで70~60cmクラスのヒラとマルとタイリクを連チャンするも、徐々に小型化してきたので、思い当たることがあってルアーをアストレイアにチェンジ。
 
これで思い切ってレンジを水面直下に変更。
 
引き波をたてるようにして、ルアーを見せすぎないようにゆっくりリトリーブしていく。
 
時折、クイック&スローで食わせのタイミングを作りだしながら、手前のシャローに差しかかると・・・。
 
ズバンッ
 
と強烈な感触で今回最大サイズの82cmの高知ヒラ降臨。
 
アカメ戦も想定してた下心満載のタックルだけに手こずることはなかったが、パープルヘイズを心地よくブチ曲げるファイトはサイコー。

連日の良型連発に久々に楽しい時間を過ごせた。
 
迷っている暇があったら自分が信じるカラーをひたすら投げ続ける。

これがランカーへの一番の近道なのかもしれない・・・。








ヒデはやしの音速日記Z


いまに始まったことではないが、『魚というのは意外と足元に潜んでいる』。


 



それを痛烈に感じるのは自分だけだろうか?



 



もちろん、多くのアングラーが並んでいる激戦区ともなれば、人並み外れた飛距離というのは武器になるに違いない。昨今の猫も杓子もとにかく飛距離というのも無理はないのかもしれない。



 



でも、今年に入ってから各地を取材で回る中、超長距離で魚を引き出したのは春の高知のタイリクスズキ戦ぐらい。



あの時は土砂降りのなか、ヘビーバイブをひたすらブン投げて、沖のディープをドリフト。はるか沖でヒットする80cmクラスを激流から引きはがすの連続という一種の苦行のような釣りだった。



 



 しかし、



福井の巨大マゴチも・・・



旧江戸のディシーバス・・・



高知のランカーヒラメも・・・



河川の年なしクロダイも・・・



そしてこの間のデカヒラ&アカメもみんな手前のブレイクで仕留めている事実。



 



もちろん、魚の寄るタイミングや付き場、時合を徹底的に調べ上げた上でのヒットなので、偶然の余地はきわめて低い。



 



この少ない事象から結論づけるのは正直むずかしいが、ひとつ言えるのはたとえ先行者がいたとしても、手前をキッチリ探ることは決して無意味な事でない。



 



手前のブレイクをアップで攻め、ダウンで攻め、クロスで流し、テンションフォールで誘い、クイック&スローでバイトを誘発し、シェイキングでボトムを攻め…etc



あらゆる手段で徹底的に気のすむまで攻め尽くす。



 



ただ遠投するだけでは決して取れなかった魚たち・・・。



それこそ、足元を徹底的にていねいに攻め続けた結果が各地での成績につながっている。



 



 



この間の高知戦もまわりの友人がフルキャストするなか、自分はアンダーキャストで15mぐらいしかキャストしない戦略をとった。



 



「なんでそんなチョイ投げしかしないんですか?」不思議がる周囲。



 



 「みんなが60m飛ばして一回巻きあげる間に、自分はこのブレイクを4回通すことができるんだよ・・・。」



 



そしてほどなくして答えが返ってきたのはやはり足元だった。



足元から数mの位置で金色の影がギラリと反転、次の瞬間、カンッという金属質な感触とともにロッドが絞り込まれる。



 



しっかりと反転したのを確認してからロッドを大きいストロークで動かし、カンヌキとよばれる魚の口元にフックを貫通させる。



 



ダババババッ



 



大きくはないが元気のよい水面爆発を披露して上がってきたのは高知名物アカメ。



サイズはともかく格好の良い魚体に心の底から嬉しさが込み上げる。何匹釣ってもいまだにその嬉しさはかわらない。



 



 魚は足元にも居る・・・その事実を決して忘れてはならないのだ。

みなさん。ただいま。

昨日から一晩中、車で走り続けてようやく横浜の家に帰ってきました。

やはりお盆時期の車移動は渋滞とのたたかいです。

さて、今回はfimoのサマフェスでいきなりの凄腕初参加。

 今回の高知遠征のラストを締めくくるイベントだけに気合は十分だったのですが・・・。それでは当日の模様を簡単に振り返ってみましょう。

 まずは夕暮れ時の浦戸湾からスタート。

 エリアYKMにて満潮からの下げ始めを狙い撃つ作戦。狙いはもちろんマルチ戦のアカメ。しかし気合い入りすぎて開始時刻の2時間前からポイントに入ってしまい、ヤルことなし。

 あまりに悲惨な現場のため、まずはゴミ拾いして験をかつぎます。
網がいっぱいになった状況で気分はおなかいっぱい。

 20時のスタートと同時に強気のブルーオーシャン140をフルキャスト。
イイ感じでブリブリ泳いでくれましたが、残念ながら気配なし。

 そこで今度はエリアAKBにとっとと移動。

今度はシャローをウェーディングで狙う作戦に。
 個人的に好きな干潟のウェーディングゲームの要領でズイズイ入水していきますが、どうにも水がユルい。
 
 魚の活性があがるにはもう少し水圧が必要な感じ。

そして、東のほうから真っ黒な雨雲が急接近。

爆雨のなか、気合でズブ濡れキャストを続けていると、遠くのほうから・・・ズバンっと迫撃砲のようなライズ音がなりひびく。

どうやら超ド級ミノウオクラスのご一行さまの登場です。

時折、スカッドミサイルみたいにボラが逃げ惑い、雰囲気十分。

 ここで必殺のブルーオーシャン175をブッ放す。
40cmクラスのボラが逃げ惑う状況ではこれでも小さく感じるくらい。

グワングワンと強烈な波動でアピールするも完全シカト状態。

 まるでクラスの女子全員に無視されてしまっているような寂しさに包まれます。

 雨でズブ濡れになること数時間・・・結局バイトを得ることができずに時合終了。やはりアカメは難しい。

 
時計も1時近くになっているので、いよいよ本命のポイントNYDに移動して、シーバス戦のヒラ狙いに変更。

 前日までのヒットパターンはアストレイアのクイック&スローでシャローにいるヤツをリアクションさせるか、レンジバイブ90で水深5mラインをボトムドリフトさせるかといった感じ。
 
アストレイアで最大サイズの83cmも獲っていただけに、かなり勝算があったのですが、先程の爆雨で水温がガクッと低下。
 
 なんせ土曜日。海岸線にならぶ人・ひと・ヒト・・・。 とても後からノコノコと入れる状態ではない。

 そこで100mほど上流の誰もいないポイント入ってみる。
流芯の深いところまで距離にしてざっと70~80m。水深は5~6mといったところ。

飛距離はともかく、流れのなかでそのレンジを狙えるのは手持ちでレンジバイブ90のみ。IPも湾バイブも想定してなかったので一軍ボックスごと家でお留守番。

 そこでレンジバイブ90をフルキャストしてから、ゆっくりとボトム付近をクイック&スローでドリフトしていく。

 ブリブリっと巻いてじわーっと水に馴染ませるようなスローなアクションを入れるのだが、この時、ロッドを水平位置から80度くらいまでスーっと持ち上げて(エサでいう聞き合わせみたいな感じ)ルアーのフォール速度を調整するのがミソ。

 (チヌやアカメ、マゴチなど底性生物に興味がある魚にはじわっと水平にフォールさせ、ハゼや稚魚を捕食しているスズキ類には水平移動もしくはじわっと持ち上げるくらいの動きがよく効くように個人的には感じます。)

 ブリブリのアクションで魚の興味を引き付け、そのあとのスーっで食わせにかかる・・・セミサスペンドミノーの使い方をバイブに応用したわけです。

 こんなことを繰り返していると、上げの流れが強くなってきたころに、ブレイクに差し掛かったところでゴンっと待望のヒット。

一呼吸おいて魚が完全にノッたところで渾身の力でフッキング。
 強い流れの中では無駄に走り回らせるとバラす危険性が高まるので、一気に寄せてそのままズリあげます。

 どうにか引き出したのは66cmのヒラスズキ。ここのアベレージではそんなでもありませんが、初の凄腕ウェイインフィッシュ。

 メジャーを広げそそくさと撮影をすませ、まずはホッと一安心。
そうそうに次を狙いますが残念ながら群れは通り過ぎたようでその1本で終了となりました。

 

横浜に車で帰る時間が近づいたので、宿に帰ってPCからウェイインをしたのですが・・・これがどうにも分かりづらい。

一応、帰りの車のなかで本部に確認したところ、ウェイインされてないとのこと。まぁ大したサイズぢゃないんですが、なんかガックリしちゃったデビュー戦となりました()

 なんで今回は参考記録ということで。

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