幸せ | フラメンコギタリスト樫原秀彦のブログ 

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日々の気づき
忘れるもの忘れないもの
変わるもの変わらないもの

flamenco


自分がこれまでに書いた詞の中に「幸せ」という言葉は一言も出てこない。
目の前に存る事にいつも精一杯で、
ミュージシャンが自分の演奏に死ぬまで満足する事など無いように、
何が「幸せ」かなんて、死ぬまで解るわけないと思っているから。
そして、身近に、世界中に苦しんでいる人達がいる事を忘れて
軽々しく口にするべきじゃないとも思っているから。。。。

それとは対称的に「愛」という言葉は詞の中に、日常会話の中に頻繁に出てくる。
それは目の前に存る事の中に、いつも溢れているものだから。。。。

2012年、自分が主催する最後のライブが無事に終了しました。
土曜日は晴れていたけど、日曜日は冷たい雨。
悪天候にも関わらず連日、たくさんの方々に足を運んで頂き、花束や差し入れの品々。

名古屋や福岡から、この日の為に駆けつけてくれた親友や妻の両親。
僕の音楽活動を心から応援し見守ってくれる高校の先輩や同級生。
20代、30代、最近、出会った友達。ミュージシャン。。。。
子育てに忙しくブランクが空いてしまった友達が子供を連れて来てくれた。
ライヴでの音作りが上手くいかない悔しさにサウンドエンジニアの巨匠が手を差しのべてくれた。
死ぬまでに果たして起きたかった兄との約束、初共演に涙して、その姿を両親に見せられた。
失業中だったり、不安定な体調にも関わらず来てくれた車椅子の友達。
それを支える人、ヘルパー仲間。

それ以外にも、ここには書ききれない人達の事がたくさんあって、
焼き鳥「大将」での混沌とした(笑)打ち上げにも、お店に入りきれない程の沢山の人が来てくれて
一緒に楽しい時間を過ごした。

この2日間のライヴに参加してくれた人、メンバー、スタッフを合わせて143人。
その1人1人が誰かをだいたい把握できていて、
中には、今どんな事に喜び悲しみながら暮らしているのか僕は知っていて、
その全ての人達の事を思いながら、本当に小さなステージだけど、そこに立ち、
全幅の信頼をおく大好きなメンバーと一緒に音楽を奏でる事が出来る。

これを幸せと呼ばずに何を幸せと呼ぶんだ。。。。。

そして、許されるなら今日だけは、恥ずかしげもなく、頭の悪そうなロックスターばりに、
大きな声で叫びたい。
「 なんかよくわかんねーけどさ、この地球上にいる誰一人、誰一人、残らず、
      みんな一緒に幸せになろーぜー! それは夢でも幻でもないんだぜ!!」

・・・念のために書いて置きます。僕は今、酔っぱらってる訳でも、何か食っちゃた訳でもなく(笑)。
介護施設の小さく暗い夜勤室で、携帯を片手に地味に文字を打っています(笑)。

ちょっと早いけど2012年は、決して忘れる事の出来ない、最高に幸せな一年でした。
僕と関わりをもって下さる皆さん一人一人へ、
本当にありがとうございました。
心より。

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    重度変態障害者の親友にスペシャルサンクス。