アフターコロナという言葉はあまり好きではありませんが、コロナ終息後の会社のあり方について大きな不安があります。元来、会社に出社して仕事し、会議は各セクションの代表が集まって行うのが、日本の企業の姿でした。先進的な会社ではコロナ前からリモートを導入していたとも聞きますが、多くの会社は従来からのシステムをとっていました。そこにコロナが襲い、急に迫られてリモートのシステムを多くの企業が導入しました。そして導入した会社の社員の反応は、千差万別あるかと思いますが、私の周りで聞こえてくる声は、はじめは渋っていた中年以上の人たちも「会議がリモートになって楽になってよかった」などの楽観論。会社側も会議のための移動時間の節約や出張費の抑制などができて、コロナが終わってもリモートワーク、リモート会議を残そうと考え方が変わってきた、いや変わらないといけないと思っているのかも知れません。
 僕は会社員生活を30年以上続けてきて、このような考え方に非常に危機感を覚えます。IT企業に代表されるような先進的な企業なら問題ないかもしれませんが、朝礼や終礼を大切にし、上司の挨拶を聞くためにみんな集まっていたような会社ではリモートを進めるのは危険やと思います。僕は決して、このような旧体質な会社がダメだとは思っておらず、私を雇って頂いている会社も同様の旧体質の会社なので、よくわかります。顔を突き合わせて話をするのが、とても大切なんですね。これはリモート会議に出席してわかったことなんですが、相手の喋っていることが、よくわからないんですね。しかもマスクしてますので、余計に聞き取りにくく、折角、リモートにしてるのだからマスクを外せばイイと思いますが、そこまで考えが及んでないようです。そもそもカメラ越しに自分の考えや返答を相手に伝えるのは難しいことなのです。僕はYouTubeをやっていて、思いを視聴者に届けることの難しさを痛感しています。なので、いろいろ研究し勉強して改善を試みても、未だ大した成果もあげられていないのですから、今までの会議の時と同じ口調で話してもカメラの向こう側に思いが届く筈がないのです。会議の場にカメラ置いて、各セクションと繋げばイイなんて考え方をしていると伝えないといけないことが伝わらない本末転倒になってしまう危険性があります。
 僕が思うリモートな社会でもコミュニケーションがとれる世代は、物心ついた時からスマホがあり、自宅に居ながらネットで繋がった仲間とゲームを楽しめる今の若者たちだと思います。なので、リモートな世界の終着点をアフターコロナに合わすのではなく、今の若い世代が社会で主力として活躍する10~20年先に置いて欲しいと思うのです。リモートを導入するにはリモートに適応するよう教育が必要であると考えます。
 今回は写真もなく、殺風景なブログになってしまいましたが、本日もご覧いただきましてありがとうございます。
またのご利用お待ちしております。