「入院生活のしおり」(応用編)
前回の「入門編」に続いて,今回は「応用編」です。
何事も基本を頭に入れつつ,応用することが大切ですが,これは入院生活でも同じです
【総論】
入院の際には,入院についての案内のパンフレットをくれますが,それには,持ち物や面会時間など,とおり一遍のことしか書かれていません。
つまり,そこに書かれていることは,入院患者の皆さんが知っていることですから,快適な入院生活を送るためには,パンフレットからは読み取れないことを会得する努力が必要です
具体的に例を書いてみますと,「この看護師さんは点滴が下手だ」とか(あらかじめ痛さへの覚悟が出来ます),「入浴の事はこの方が仕切っている」とか(入浴時間の融通をお願いできます)を,しっかりと観察して把握することです。
細かい事のようですが,こういうことが意外と入院生活を快適に送る上で大切だというのが,二回の入院を通じての私の感想です
【各論】
■医師
医療において,医師は主役です。
しかしながら,入院してしまうと,医師と接する時間は殆どありません
毎日の回診の時に,5分程度,顔を会わせるぐらいです。日曜日には回診がありませんので,まったく会わない日もあります。
つまり,入院生活においては,医師は殆ど存在感がありません
回診に来られたら,質問にはハキハキと答え,親父ギャグを飛ばされたら,間髪をいれず愛想笑いの一つでもしておけばOKです
■看護師
入院生活の主役は,まずは看護師さんです。
看護師さんといかに良い人間関係を築けるかに,入院生活の成否がかかっていると言ってもよいでしょう
看護師さんと良い人間関係を築くための基本は,「手のかからない患者」になることに尽きます。
私の病棟では,日勤で患者4人以内に1人の看護師さんが従事されているようで,私の部屋は3人部屋ですから,ほぼ私の部屋に1人の看護師さんが従事されている計算になります
どのように部屋割りがされるのか分からないのですが,同室の方は,お1人が自力での移動が困難な方,もうお1人は歩行器を使って歩いておられました。
つまり,重症の方と,やや重症の方がおられる部屋ですので,1人ぐらいは「手のかからない患者」を混ぜておこうということで,私が送り込まれたのだと思います
処置の時間になると,他のお2人は点滴などをしなければいけないのですが,今の私には何もすることがありません。
何もしないのも悪いと思われるのか,看護師さんはにっこり笑って,「変わりはありませんか?」と声を掛けていただきました
きっと,ナースステーションで私は,「手のかからない患者」あるいは,「放っておいてもよい患者」に分類されていたと思います
セクハラは駄目ですよ
■看護助手
看護助手さんは,ご存知のように,医療以外の身の回りのお世話をしてくださる方です。
配膳や入浴の手配,その他,入院生活に密着したことでお世話になります
看護助手さんの好感度が高いと思われるのも,やはり「手のかからない患者」です。
お仕事を見ていると,お茶を配ったり,食事を上げ下げするなど,短時間に集中的にしないといけない事をする時が大変なようです
その点,私はもともと自分のことは自分でするタイプなので,食事が終わると自分で食器を返却しに行っていました。
看護助手さんなどが部屋まで回収に来てくれますから,別に運ぶ必要はないのですが,足のリハビリも兼ねてできるだけ歩くようにしていました
おまけに,余ったお茶も,自分で流しまで捨てに行っていましたから,看護助手さんが捨てる手間が省けていました。
さすがに,「放っておいてもよい患者」と思われて食事とかお茶が来ないと困るのですが,「手間のかからない患者」として好感度は高かったと自負しています
入院の楽しみの献立表です
