【京の言葉】「そうどすなぁ」,「そうどすかぁ」,「そうどしたかぁ」


 

これは,「そうどす」の三段活用です。

あっ,私が勝手にそう言っているだけで,学術的には認められていませんにひひ

 

これを単純に標準語にすると,「そうですね」,「そうですか」,「そうでしたか」です。

それぞれ,相手の言うことを肯定したり,相手のことを思いやるような言葉と思いがちですが,必ずしもそうではありませんガーン

 

京言葉では,否定的な言葉を全く使わずに,否定することがよくあります。

この辺りは注意が必要ですので,具体的な例で勉強してみましょうメモ


トゥモロー・イズ・アナザー・デイ(明日は明日の風が吹く。はず)-京都駅 004


■「変わった」,「珍しい」


まず,「変わった」や「珍しい」は要注意です。

「変わったことしはりますなぁ」や「珍しいことしはりますなぁ」は,いずれも褒めことばではありませんガクリ

 

何となく,「凄いことができるんですね」的な言葉と思いそうになるのですが,まったく逆です。

「そんなんせん方がよろしおっせ」。標準語ですと,「そんな事はしない方がいいですよ」,もっと簡単にいいますと,「馬鹿じゃない」というような意味ですショック!

 


■「勉強」


「勉強」という言葉が出てきた時も,注意が必要です。

前回の,「えろおすなぁ」という言葉と同じですあせる

 

「よう勉強したはりますなぁ」。標準語では「よく勉強されてますね」と言う意味ですが,勿論そのままの意味で受け取ってはいけません。

ごく稀に,本当に感心している場合もないとは言えませんが,通常は,「知識ひけらかすんは,はしたのぉおっせ」(知識をひけらかすのは,はしたないですよ)と言われているものと受け取りましょうえっ


トゥモロー・イズ・アナザー・デイ(明日は明日の風が吹く。はず)-京都駅 003



■「そうどすなぁ」 「そうどすかぁ」 「そうどしたかぁ」


この三つの言葉は,会話での合いの手のような言葉です。

こうした言葉は曲者で,肯定風でありながら,肯定しているとは限りませんシラー

 

肯定しているとは限らないというか,大抵は,「そんなんどうでもよろしいわ」(そんなことどうでもいいです),平たく言えば,「それでぇー?(もー,面倒くさいなぁー)」という意思表示です。

真に受けて,続きを聞きたがっていると思ってはいけませんビックリマーク

 

こうした言葉は,いわば,「否定的表現を使わない否定の意思表示」という,言語学的にも他の地域ではほとんど見られない表現だと思います。

その場は無難に切り抜け,しかし,実は自分の意思は貫ぬくという,京言葉の真髄の一つと言えますねねこへび