京の言葉(実践編)
前回のレッスンで,京都弁についての大まかな雰囲気をつかんでいただけたと思いますので,今回から,いよいよ実践編です。
京都で恥をかかないように,注意が必要な言葉を取り上げて,「これでもか」というくらい丁寧に解説していきたいと思います
京都弁の分かりにくさの原因は,一つのことばが色々な意味を持つところにあるようです。
今回は,そんな言葉の一つである,「えろおすなぁ」を取り上げてみました
■「えろ」”o(-_-;*) ウゥム…
「えろおすなぁ」は,「えろ」・「おすなぁ」と分解できます。
「おすなぁ」は,標準語では「ですね」という意味です
注意していただきたいのは,「えろ」です。
「えろ」は,決して「えろおやじ」の「えろ」ではありません
そう解釈してしまいますと,「えろおすなぁ」を「エッチねぇ」と言われたものと誤解してしまいます。
「えろ」に漢字を充てるとしますと「偉」で,「えろおすなぁ」を直訳しますと「偉いですねぇ」となり,全然違う意味です
■「えらい」( ̄。 ̄)ホーーォ
ところが,ここで終わらないところが京都弁の奥の深いところです。
京都弁で「えらい」は,「疲れた」という意味でも使われます。「今日は,えらかったわぁ(今日は疲れたわ)」のような感じですね
ということで,困ったことに「えろおすなぁ」という言葉には,次の3通りの意味があります。
(1)お疲れでしょう
(2)偉いですね
(3)うざい
(1)は比較的容易に分かるのですが,(2)と(3)のどちらの意味で使われているかの判別には注意したいところです
■使用例”φ(・ェ・o)~
ここで,簡単に使用例を書いてみますので,後は実践で勘を養ってください
「ここのところ仕事が忙しくてねぇ」などという話の後に,「そら,えろおすなぁ」と言葉が帰ってきたら,間違いなく(1)です。
「私ってこんなにすごいのよ」という内容のお話の後に,「えろおすなぁ」と続けられた場合は,(2)なのか(3)なのか迷うところです
京都では,あまりにあからさまな自慢話は敬遠される傾向にありますので,大抵の場合は(3)だと思ってください。
つまり,「えろおすなぁ」と言われても,「偉い」と思われているのではなく,間違いなく「うざい」と思われています
この辺りの微妙なやりとりを間違えて,更に自慢話を続けられると,「うざい」度が増しますので,お勧めできません。
自慢話が好きな方は,京都ではご注意ください

