【一口】
《難易度》 ★★★★★
京都の地名を話題にブログを書くのは,今回が初めてですが,いきなり「難易度五ッ星」です。
何事も,最初のインパクトが大切ですから,あえてこの地名を選んでみました
■まさか,読めた方はおられないですよね(>▽<;;
他府県の方で,この地名を読めた方がおられましたら,余程の「京都通」か,「お暇な方」もしくは「地名オタク」だと思われます。
普通に読めば,「ひとくち」,「いちくち」,ちょっとひねって「いっこう」ですね
この地名は,「一口」と書いて「いもあらい」と読みます。
振り仮名を振るとすれば,「一(いも)」,「口(あらい)」となります
場所は,京都市に隣接する,久御山町(くみやまちょう)という町にあります。
その辺りの交差点に,「西一口」という看板があるのですが,他府県の方が見られると頭の中が「?」で一杯になり,運転に支障を来すのではないかと心配です
■由来(・_・D フムフム
難しい地名にありがちな話なのですが,幾つかの説があるようです。
今回,私がご紹介するのはそのうちの一つですから,これが正解なのかどうかは誰にも分からないです
「一口」の辺りは,今は田園地帯に家がぽつぽつと立っていますが,かつては「巨椋池(おぐらいけ)」というかなり大きな池があり,水上交通の要所でした。
近世までは,「芋」と言えば「サトイモ」のことで,低湿地であったこの辺りでもたくさん作られており,それを「洗う場所」でもあったようです
中世末期までの記録では,「芋洗(いもあらひ)」というまっとうな漢字だったようですが,近世になって「一口」という表記が出てくるそうです。
当時の「一口」は,三方を沼に囲まれ一方にしか入口がない土地だったようで「出入口」が「一つ」しかないということで,「一口」と表記されるようになり,理由はわかりませんが,それが「芋洗」にとってかわってしまったようです
つまり,
「いもあらひ」→「芋洗」→〈むにゃむにゃ〉→「一口」
と変化したようです
■余談ですが(⌒▽⌒)
同僚に「一口」君という名字の男がいます。勿論,「いもあらい」と読みます。
彼は,私と同じで「とてもシャイ」なので,病院などの受付で「いちくちさーん」や「ひとくちさーん」と呼ばれても,素直に「はーい」と返事をしているようです
まー,考えてみれば,そこで「一口」と書いて「いもあらい」と読むことを教えてあげても,次回にはすっかり忘れられていることも多いでしょうから,疲れるだけですよね。
それどころか,「いも」だけが印象に残って,次回は「いもくちさーん」と呼ばれてしまうかもしれません。きっと彼も,子供の頃からの長い間の経験から,そう悟ったのだと思います
