■エコの神社■
今回,ご紹介しますのは「氷室神社(ひむろじんじゃ)」という,「おそらく奈良公園に含まれると思われる」ところにあり,しかも,近鉄奈良駅から大仏殿へいくメインストリート(登大路)の途中という絶好の場所にあるにもかかわらず,余り知られていない神社です。
おそらく,修学旅行で大仏殿に行かれたことがある方も,こんな所があったことすら覚えておられておられないと思います
「氷室神社」の入り口です。歩道がありませんので行かれる方は気をつけて歩いてください。
奈良は盆地ですので,夏場は非常に暑いです。
これから奈良公園に行かれる方がおられましたら,ここで少し涼んでいかれるのも良いかもしれません
◇まずは,お約束の神社の起源からです
「氷室神社」は,平城京遷都の710年,春日山のふもとに「氷室」(氷の貯蔵庫ですね)を設け,氷室明神を祀ったのが起源で,その後,13世紀初頭に現在の場所に移ったとされています。
つまり,平城京とともに歩んできた,由緒ある神社なんですね
鳥居に付けられた“表札”です。正式には何ていうんでしょう?
実は私も,ここを通るときいつも,「何か神社があるなぁー」とは思っていたのですが,入ったのは今回が初めてです。
なぜ今回,入ってみたかと言いますと,下の写真にもあるとおり,水色の“のぼり”が沢山立っており,しかも“大阪”という文字が躍っていましたので,「何で奈良に大阪が?」,「一体何の神社なの」ということが気になったからです。
まー,はっきり言って,大して期待して入った訳ではないんです
◇ちょっとした穴場です
表に並んでいた“のぼり”の理由は,すぐに分かりました。
この神社の運営に当たって,製氷業者や大阪氷卸組合などが協力しているようです
神社の門を入ると,何やら透明なものが奉納してあるのが見えましたので,近づいてみのと大きな氷柱が鎮座しているのでした。
暑い中を歩いてきたので,見ているだけでいかにも涼しそうですちょっと,触ってみたい気もしましたが,何か悪いことが起こるといけないので,何とか思いとどまりました
私は午前中に行ったのですが,午後遅くに行ったら解けて無かったりするかも…
その後に行った大仏殿が大混雑していたのと対照的に,私が入ったときは他に誰も参拝者がいなかったので,ゆっくりといろいろな写真を撮ることができました。
帰ってから調べたのですが,ここには立派な枝垂桜があり,春には見事に咲くので結構,花見のスポットとしては人気があるようです。そのシーズンをはずせば,ちょっとした穴場と言えるかもしれませんね
◇エコの神様がいる神社
冗談なのか本気なのか,多分,本気なのだと思いますが,今では,冷凍冷蔵や冷暖房などの「熱技術の守護神」を祀る神社としても知られているそうです。
日本は,八百万の神というものの,いったいいつから「熱技術の守護神」なるものが出現したのでしょうか。そもそも,奈良時代にエコと言う概念はなかったような気がするのですが
何でも,年に一度,「蓄熱祭」なるものを行い,蓄熱式冷暖房給湯設備による温室効果ガスの削減に寄与できることを祈願しているそうです。
1300年を経て,「氷室明神」は,「エコ」な熱技術の神としても,人々に祀られるようになった訳です
かき氷でも売っているのかと思って行ってみたのですが,これも“のぼり”でした…
調べたわけではないのですが,「エコの神様」が祭られている神社って他にはないんじゃないでしょうか。
外国人の方が,日本には「エコの神様」がいるらしいと聞いたら,どのような反応をするのか興味があるところです
きっと,「何でジャパニーズは,エコの神様がいるのに,CO2の削減ができないんだ?」と思うでしょうね
(つづく)





