◇鹿君と鹿ちゃんのお休み所

奈良公園の鹿は,「神の使い」です。にもかかわらず,何故か病気になったり,交通事故で怪我をしてしまい,その職務がまっとう出来なくなるうっかり者がいるんですね。
そのため,公園内にはそうした鹿の療養所が設けられており,そこでは病気や怪我の鹿の治療をしたり,妊娠した鹿のお世話をしています
この施設を「鹿苑(ろくえん)」というのですが,ここには有名な(関西だけ?)「鹿の角きり」を行う会場もあります。
私が行ったときは,「角きり」の会場は,若い鹿の餌場になっており,50頭余りが熱心に芝生を食べていました
この会場は周りがスタンドになっているので,中が見えないのですが,窓の付いた鉄の扉があり,鉄格子の隙間から中が見えます。その隙間から撮ったのが下の写真です
◇鹿君と鹿ちゃんはちゃっかりしています
カメラを構えていると,鹿君と鹿ちゃんたちが,「エサをくれる人が来た」と勘違いしたのか,ぞくぞくと集まってきました。
「これは,シャッター・チャンスや」と思って写真を撮ろうとしたら,「なーんだ,エサを持ってないじゃないか」と言って(言ったような気がしたんです。笑),皆,一斉に背中を向けて向こうへ行っちゃいました(下の写真)。ちゃっかりした,鹿君と鹿ちゃんです
「鹿の角きり」の会場以外の「鹿苑」には芝生が生えていませんので,人がエサをあげています。また,そこにはフン虫がいないので,フンは人によって回収されるのですが,これも捨てるのではなく有機肥料にリサイクルして販売されています。
商品名は「しかっぴ」と言いますが,「シカのフンからできた肥料」ということなんでしょうね
◇「奈良の鹿愛護会」
この「鹿苑」を運営しているのは,「奈良の鹿愛護会」と言う団体です。誰が聞いても,「奈良の鹿」を「愛護」している「会」であることが分かる,とても分かりやすい名前の団体ですね。
外国からの観光客も多い奈良ですから,「ナラ・パーク・ディア・アソシエーション」みたいなかっこいい名前にしてもよい気もしますが,今のところそのような機運は盛り上がっていないようです
この団体は,主に賛助会員の会費で活動をしています。奈良公園とそこに住む鹿を愛する皆さんの善意によって活動しているわけですね。
これからも,奈良公園と鹿を後世に伝えるために,がんばってくださいね。私も,せいぜい「鹿せんべい」をあげて協力しますので




