今年のサロマの給水・補給を考えます。
当日のお天気はまだ分からないので、暑い事を想定して考えてみます。
30分(キロ6で5km)で消化吸収出来る水分量は自分の場合300〜350ml位。なのでこの量がエイド1回の給水量となります(実際はここに食べ物も加わりますが、一旦それは除外して考えます)。
それよりも多くの量、例えばペットボトル1本(600ml)位をを一気に摂ると、お腹がチャポンチャポンしちゃって3kmくらいはずっと気持ち悪くて、30分では消化吸収しきれません。これを繰り返すとお腹がやられて飲めなくなってしまいます。
しかし、暑いとやはり汗をいっぱいかくので喉が乾くのも早いです。そうなると、300ml程度の補給では長くても3km程度しかもたなくて、残り2kmは喉が乾いて辛いな~って思いながら走らなければならず、メンタル的に辛いのです。
だから暑い時に5km無補給で走ってから給水した時なんかはつい沢山飲みたくなってしまい、コップ2,3杯一気飲みなんてしちゃう事があります。
でもやはり一気にたくさん飲むとその後の走りが調子悪くなります。でも飲まなければ途中で喉が渇いてきて心拍が上がって苦しくなっちゃうんです。
サロマの難しい所は、30km以降は魔女の森とワッカ入口以外は晴れの場合は直射日光を受け続ける事。四万十みたいな木陰や林道を走ることがないので同じ気温だとしても辛さが全く違うのですよ。
だから、自分は対策としてミニマムバッグ背負ってソフトフラスクを1本だけ持つことにしています。そうすれば走りながらチビチビ飲んで口の中を潤しておくことができ、メンタル的にも辛くなりません。確かにバッグ背負うのは面倒なんだけど、最近のウルトラのレースは全てこれでやってみて上手くいってます。
自分が使っているミニマムバッグとフラスクです。
ミニマムバッグは残念ながらもう販売してません
ソフトフラスクはネイサンのグリップ付き、414mlです。

2年前のチャレ富士でこんな感じで走りました。(ピンクがボクです)

フラスクはバッグにすぽっと入るし、バッグ取らなくても出し入れできます。
確かに背中は暑くなるけど、晴れて気温が高い時はそんな事言ってられません。初めて走った一昨年のサロマは後半はエイドまでの5kmが長く感じて辛かったです。去年はバッグのおかげでそれは回避できました。
去年は54.5kmの大エイドでリタイアしている人を沢山見かけました。みんな自分より遥かに速い人たちで、彼らはバッグなんて持たないですよね。あの暑さだったらいくら速くても5km無補給はさすがにキツかったのではないでしょうか。
フラスクへの補充は、エイドに着く前に予めフタを開けておけば直ぐできます。慣れればさほど時間はかかりません。
いつでも飲めるものがあると精神的にも落ち着くので今回もこれでいきます。モチロン、気温が20℃もいかなければ必要ないと思いますけどね。
エイド情報は下記の表のとおりです。

去年と同じですね。ナポリンは後半提供ですね

何度も言っている通り、サロマのエイドは5kmおきです。上記の表にある「水」だけの所は被り水だけです。飲める水ではないのでご注意を。
あと、ぴったり上記の距離の位置にエイドがあるわけではありません。例えば30kmのエイドは31km位の所にありました。短い分には良いでしょうが、予想より遠い事もありますので注意です。
補給食はランパンのマルチポケットに入れて持って走ります。塩タブ、芍薬甘草湯、ロキソニン、胃薬、カツサプ、モルテンジェル数本は入れておきます。
スタート〜45km
スタートからはOS−1ゼリーを手持ちで持って対応します。去年はスタート前から結構暑くて、5kmの最初のエイドに着く頃には既に無くなりました。
25km位までは元気だし、気温も低め・木陰も少しあるので5km毎のエイドでコップ1杯しっかり摂り、その間は2.5kmでチビチビとフラスクから飲むようにします。
バナナは20kmから5kmおきに必ずあるので最低でも10kmずつは必ず取るようにします。
30kmのエイドの直前に1回目のスペシャルドリンク。ここは事前に凍らせたグリーンダカラライチヨーグルトにハイカーボ200を巻き付けたものにする予定です。ハイカーボは直ぐ摂取、スペシャルドリンクは手に持って走りながら少しづつ飲むようにします。
45〜52km
・この区間は7km(約42分間)エイドがない
・時間も10時位で暑さがキツくなってくる
・一昨年のレース時は喉が渇いて辛かった記憶あり。
45と52kmのエイドで、ソフトフラスクをいっぱいに補充しておいて対応します。
54.5km 大エイドの活用
ここでドロップバックを受け取れます。
保冷アルミバック(保冷剤入り)にモンスターエナジー1本、顔や首を冷やすための凍った保冷剤、補給食として大きめの冷やしたジェル(inゼリーのラムネ味)1本を入れておきます。あとは追加モルテンとカツサプ位かな。あまり多いとモタモタしちゃうので。大エイドではフルーツもしっかり摂ります。2〜3分は休みたいかな。
54.5〜60km
・この区間は5.5km(約33分間)エイドがない
・時間は11時頃、大エイドの直後で少し油断がある
・コース上、最もアップダウンがキツい所
大エイド前の52kmでフラスクは満タンのはずだからそれで対応します。
60〜79.4km
ワッカ入口まで、エイドが変則的な間隔で出てきます。スピードも落ちてきて、暑くてとても辛い区間。ここではキロ5秒位落ちても良いから水分+塩分補給を怠らないようにして、しっかりワッカに備えて力を溜めておく必要があります。貯金は去年は60kmの時点で9分ありました。ワッカでの大ブレーキをさけられればサブ10は可能だと思うので、この区間で無理をせず、しっかり補給する事が大事だと思ってます。
63.5kmはスペシャルドリンク。容器にアミノバリュー粉末だけ入れて少しの水で溶かしておいたものをおいてエイドの冷たい水を入れて飲む予定です。これは去年やってみて美味しくて大当たりでした。容器にはハイカーボのジェルも巻きつけておきます。
あと、この区間の水だけの所には氷があるので両手に取って首にかけていきます。
63.5→69kmは魔女の森を通過するけど地味に辛い所。でもソフトフラスクで対応出来ると思います。
69→73.8kmの鶴雅リゾートまでが一番暑いです。鶴雅リゾート付近はワッカ前で最高潮に辛い所。69kmのエイドでフラスクにしっかり補充しておきます。
79.4km、ワッカ直前のエイド。ここが最後のスペシャルドリンク。ここでもアミノバリュー粉末だけ入れておいてエイドの水を入れて溶かして飲む予定です。ハイカーボジェルも巻き付けておきます。
79.4〜97.5km(ワッカ区間)〜ゴール
去年の記憶だと、水だけのエイドにも確かコップがあって飲めたような…
去年はワッカで壮絶に全身が攣りました。だからこの前の区間でしっかり塩分補給をしておかなくては。あと、この区間で芍薬甘草湯やロキソニンは必ず飲むだと思います。去年みたいにマルチポケットのどこに入っているか分からなくならないよう、冷静に対処したいです。仮に攣ったとしても慌てず薬飲んで引くまで待てば走れない事は無かったから諦めない事ですね。
ワッカを抜ければあとわずか2.5km。今年こそビクトリーランにしたいです。
以上が大雑把ですが補給・給水戦略です。去年の経験をしっかり生かしたいです。
上手くいくと良いな〜