・・・これは
バイクに乗り始めた時からニーグリップを叩き込まれ
ニーグリップに絶大なる信頼を寄せて
リーンウィズしか知らないツーリングライダーが
サーキットをより速く
より安全に走る為に悪戦苦闘する
ドキュメントである・・・
自分ではそんなに倒しているつもりはないんですけど一緒に走った人達からチョイチョイそう言われます。
確かにバイク乗り始めた頃から山道とか走っているとたまに爪先をチリチリ擦っていたりしているのでそんなモンなんやろな~…くらいにしか考えていませんでした。
サダさんからは
「白バイ乗り」
「見ていて怖い」
「コーナー入口にバンプがあったら絶対転ける」
って言われて、バンクセンサー付きの革パンツをすすめられました。
ZZR1400で転けて自分のライディングに自信を無くした時も注意すべき点としてサダさんから
「長身+前乗り+肘突っ張りからくる目線の高さ」
を指摘されました。
その時も理屈がわかってもあまりピンときてませんでした。
私は、サダさんや他の人からのアドバイスや言葉の真意を理解するには圧倒的に経験が不足していたのです。
しかしそれから私はアドバイスをもとに『目線の高さからくる地面との距離感の相違』が無くなるように…少しでも安全に走れるように試行錯誤が始まりました。
教習所でニーグリップを叩き込まれて、ライディングスクールに参加した事もなく、深く考えず自分の感覚で乗っていた私はたぶんツッコミどころ満載な乗り方をしていた筈です。
そして、
くにさんに連れ出されてサーキットを走った時、衝撃の事実を目の当たりにしました。
走らせたマシンはバックステップが入っているZ125なのですが、
それでも爪先を擦ってしまったのです。
私は直感しました。
「これはいつか必ず転ける!」
サーキット走行やライディングフォームについて全然知識が無い私の中で、
サーキット走行用にニーグリップに頼らず『膝をバンクセンサーとして使える』ようになる為
『ライディングフォーム改造計画』
が立ち上がりました。
サーキットで“ツーリング”している場合じゃありません。
サーキットを少しでもまともに走れるようにならなあきません。
その時の相棒はTW200
必要以上のロンスイなのでハングオフの乗り方だとリアのトラクション不足でスリップダウンするとの事。
なのでまずは『外足ホールド』の練習から始めました。
もともとニーグリップしにくいTW200、ニーグリップじゃなくて外足ホールドで身体を支えられるように、
TWで普通に走り回りながら外足ホールドを意識しながら・・・その感覚が身体に染み込むように、外足ホールドが習慣になるように、気付いた時に練習していました。
そして最大の転機が訪れます。

Bonnevilleが相棒になったのです。
Bonnevilleに乗り始めてすぐに、交差点の左折でステップを擦ってしまいました。
今までバイクに乗ってきてステップを擦ったのは初めてで (ZZR1400ではステップ擦る前にエキパイは擦ってましたが(笑)) 、
その事を伝えるとサダさんとくにさんから
「バイクを倒さずに曲がる」
「身体をインに入れ込む」
とアドバイスがありました。
Mini Moto完全ファイルの『DE耐!攻略マニュアル』でも
「ミニバイクはバンクさせると抵抗になってスピードが落ちる」
と言ってました。
そして去年の『DE耐!』での自分の走行写真を見て・・・
サダさんからの指摘「白バイ乗り」がやっと理解出来ました。
自分では身体をバイクに預けて一緒に曲がってるつもりでいましたし今までは自分が走っている姿はなかなか見る機会が無かったのでピンときてなかったのですが実際には恐怖心からか身体がアウト側に残っていて全然思うようになっていなくて、
何年もの時間を経てやっとサダさんからの指摘が理解出来ました(笑)
新しく相棒になったBonnevilleで「身体をインに入れ込んで」「バイクを倒さずに」曲がれるようになればサーキットでもマシンを上手く走らせるようになれると感じ、
Bonnevilleで曲がる時は大袈裟に身体をインに入れ込んでみたりして、身体に染み込ませれば意識しなくても自然に出来るようになると考えBonnevilleでの練習が始まりました。
もちろんBonnevilleは山道を攻めるようなバイクではありませんし公道で無茶な走りはするつもりないので、普通に走りながら大袈裟に身体を動かして・・・まわりから見たら「何あれ?」みたいな感じで走ってます(笑)
そんな中でリア荷重の話をちょっと見かけて好奇心からシートの後ろの方に座ってお尻でリアタイヤに体重をかけるイメージで走ってみた時、
「前乗り+肘突っ張り」の意味がやっとわかりました。
今までの私はシートには座っているのですがニーグリップで身体を支えていたのでシートに体重はあまりかかってなくてただ座っているだけで、感覚的にはローリンエンドの時みたいな乗り方になってました。
「上からバイクを押し付けるような乗り方」と言われた意味がやっとわかりました。
不器用な私、最初から一気に全部やろうとしても絶対に出来ないので、
焦らず欲張らずに、気になった事や試してみたい事を、ひとつひとつコツコツと、マイペースに練習していたら、
今までサダさんやくにさんや、まわりの人達からもらったアドバイスや言葉の真意が少しずつ理解出来るようになってきました。
去年の『DE耐!』でのくにさんのベストタイム・・・クラスファステストと、私のベストタイム、
同じマシンで走っているのに20秒も違います。
だから、
私にはまだまだ“伸びしろがある”って事です。
サーキットデビューする前に買っていた
こんな雑誌もあります。
「膝を擦る」のが目的ではなく、
「膝をバンクセンサーとして使う」事で文字通りバイクのバンク角を把握出来るようになり、
バイクを倒さずに曲がれるように・・・そして、
偶然見つけたこの動画で、
同じマシンで走っているのにどうしてくにさんと私のトップスピードに差があるのか?ってずっと感じていた疑問も解決しました。
私にはまだまだ伸びシロがあります。
ツインリンクもてぎ国際コースにはコーナーは14あります。
各コーナーを0.5秒速く走ればラップタイムは7秒縮められます。
そして4本あるストレートをそれぞれ0.5秒速く走れば2秒縮められます。
そうすればトータルで9秒縮められる計算になります。
ライディングフォームを改造出来れば達成出来る筈です。
本当なら7月4日は『ちょっとDE耐!』の開催日でした。
今年は『ちょっとDE耐!』『DE耐!』共に中止になってしまったのでサーキット走行の機会も少なくなってしまいました。
今年こそはくにさんが設定した最低ノルマ『3分14秒』をクリアしようと考えていましたがサーキットを走れない分Bonnevilleでコツコツ練習して『3分一桁台』でコンスタントに走れるようになろうと考えてます。
経験が不足しているからこそ、
私のまわりには見本お手本になる人達がたくさんいますからいろいろ学べます。
何も知らないからいろいろ聞いてみるのが楽しかったりします。
武道に『守破離』という言葉があります。
何にでも当てはまりますが、
まずは型を身に付け“守り”、その型を応用改良して“破り”、型から独立して“離れる”。
私にはまだまだ伸びシロがあります。
まずは我流のライディングフォームを改造して基本をしっかり練習して、
せっかく誘っていただいたチームのみんなのご厚意に応えられるよう少しでも戦力になれるよう楽しんでいきます。
じゃないと、
くにさんからトマトジュース飲まされてしまいますからねぇ(笑)
ライディングって難しいですけど、
だから面白いんですよね!
あぁ~あ~~~・・・
サーキット走りてぇなぁ~~~っ!
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