昨日は好天狙いで有給休暇を使い
今シーズン初のテレマーク・バックカントリーに行ってきました
向かったのは、もう20年以上通っている平標山。
自分的には平日&コロナの緊急事態宣言で入山者はローカルだけで、
車2~3台だろうと思って、のんびりと9時に現地入り。
しか~し 何と、国道わきの駐車スペースは既に車の列
更には登山者用の駐車場も満車ではないか~
なかなか1月の山は晴れないので、みんな同じチャンスを狙っていたとは・・・
でも車のナンバーを見ると、その大半は今まさに緊急事態宣言が出ている地域に方々
てっきり県をまたいだ移動は自粛しているのかと思いきや、そんな事はなかった
平日ですが、これだけ多くの入山者が先行していると
ファーストトラックなんて完全に諦めモード
まっ シーズン1発目ってことで体慣らしに気持ちを変更(笑)
雪があるので車をデポした場所から、そのまま板を履いて別荘地を進む。
その後、林道を歩き続けること3~40分
林の先に、ついに雪の壁が見えてくる
気温は-5℃とこの時期にしては暖かい
数日前に降った雪が30㎝ほど積もっているのでシールのグリップも良くとても歩きやすい。
そして平標山の全貌が
まさに雲一つないド・ピーカンです
正面から右巻きで尾根に取り付きます。
ここから一気に高度を稼ぐので尾根に上がるまでがこの山での核心部。
しか~し 本日は降雪後の雪と何十人もの先行者がいるのでトレースはバッチリ。
尾根までの急斜面でもスキーアイゼンを装着しなくてもシールだけでサクサク登れます
これぞ最後尾の特権(笑)
いつもなら尾根への取りつきは汗だくでアウターを脱いで登り
尾根に出たとたんに強風でアウターを着るが定着されていましたが
この日はアウターを着たまま登れて
尾根に出たとたん日射で暑くなりアウターを脱ぐという逆パターン
それでも気温は-4℃ですが風がないだけで体感温度は春山の様!
振り返ると頭が平らな苗場山がクッキリ
ちなみに眼下に見える苗場スキー場ですが
来る時に車で前を走ったらゲレンデはノートラックでリフトも動いていない?
てっきりコロナ過で客足が少なく平日は休業してるのか!なんて勝手に思っていたら
駐車場で会話した地元のローカルさんの話ではプリンスの従業員からクラスターが出たようで
この辺一帯の苗場や田代スキー場も休業しているとのこと!
ってことは 今年はユーミンのコンサートも中止なんですね
そして森林限界に入ると青と白の世界に
ここを登り切れば山頂はすぐそこ
スタートから3時間 12時過ぎにピークハント
滑りを考え体力温存ペースで登ってきましたが
気温が高くクラスト面も無く、しっかりしたトレースで楽に登れたお陰で
シーズン1発目にしてはなかなかの好タイム(笑)
山頂にはATスキーの5~6人の若者チームだけで
その他の先行者は既にドロップしたようで意外と静か(笑)
さすがに山頂は風が強いので体温を奪われないように
一旦 小ピークとの間の鞍に下り風のない場所へ移動。
鞍に下りれば雪庇が風よけしてくれるのでほぼ無風。
皆さん知らない秘密の避難場所(笑)
ここで30分ほど大休止 栄養補給や水分をとり板を脱いで一人の時間を楽しむ
日射が強く気温はちょうど0℃
1月では考えられない陽気です。
そして ブーツを滑走モードに戻しシールを剥がして板を履き
サングラスからゴーグルにチェンジ。
いざ ドロップ
登るときに見ていた斜面も実際に立ち入ってみると雪の付が悪い
山肌は南面のため日射をもろに受け雪質は水分タップリの腐れ雪。
時間も正午と、いちばん腐る時間帯
板の取り回しがクソ重たく小ターンは難しい
まったくもってパウダーの「パ」の字もない(笑)
スキーカットで発生するスノーボールが一緒に谷に向かって転がっていくので滑っていると目が回る
滑った斜面を振り返っても水分が多いせいでスノーボールだらけ!
納得がいくきれいなトラックが残せない
中腹までくると更にベト雪でスノーボールが転がりながら直径50㎝ほどのアンモナイトと化し
滑った後から追いかけてくるのである意味恐怖。
実際斜面で止まったら背後から音もなく転がってきて足に直撃しました(笑)
春スキーのような重たい雪と格闘しながら滑りのメインは終了。
何気に体はオーバーヒート寸前
時間は既に13時を過ぎてるので雪と戯れながらランチにします
この日のランチは味噌煮込みうどうん
板を外した直後は汗だくで冷やし中華でも食べたいくらいでしたが
雪面に横たわり景色を楽しんでいると直ぐに外気と調和がとれ
グツグツ煮える鍋焼きうどんが超うまそ~
半熟黄身を絡めて食べる熱々うどん 雪山でのご馳走です
食後は雪を溶かして作ったコーヒー
風もなく無音の世界
癒されまくり~
そして下山
まだ15時前ですが谷間は日陰のため気温も上がらず全くの別世界
雪面は低温で板の走りはバツグン
あっという間に下界に滑り込む
道路は全面圧雪なので対向車に気を付けながら駐車場まで一気に滑り無事到着。
天気が良ければ雪は悪い!
その逆に吹雪いているような時は極上パウダーに有りつけるのがバックカントリー。
まっ 今回はゆる~い冬山登山に行ってきたみたいな感じでした・・・(笑)