夢。そして、酒。
夢を追う喜び。夢を宿すことができた幸せ。厳しい現実の日々の中だからこそ、夢は燦然と輝く。夢を彩ってくれる仲間や家族がいる。そして、夢は託すこともできる。そうやって夢は姿を変えながらも、脈々と継承されていく。それを想うと、人の想いは永遠なんだと、思わずにはいられない。人は生き、人は死ぬ。それが儚くとも美しいものに感じるのだ。今夜も、ここに酒がある。現実の苦悩を癒す酒。希望の灯火でもある酒。酒の中にも夢があるのだ。盃を口に運ぶ。ほろ苦く、甘い余韻が口いっぱいに拡がる。想いも四方に及ぶのだ。夢の先など分からない。だからこそ、夢。夢をあわせ持つ。同じ夢を見る。そういう相手に、人は生涯で出会うことがあるのだろうか…ふと、そんなことを想ってみる。寂しいわけではない。夢を共有することの難しさも知っている…また盃を口に運んだ。美味い。今は、この酒があればそれでいいのだ。