「本当に、お経も上げないで納骨してもいいんですか?」
暮石に名を刻む業者から、確認をされたという。
義母の一周忌を迎えた、納骨式。
実情は、一般的な納骨式を上げるだけの資金を用意出来なかった。
おまけに、その納骨式にさえ、出席できない状況の俺だった。
悔しさと、不甲斐なさ、義母に対する申し訳なさ。
虚しく空を見上げて、祈るコトしか出来なかった。
新たに刻み付けられた想い。
心に刻み込まれた、いくつもの碑銘。
俺の生き様と死に様が問われている。
やすやすと死ぬ事なんか、許される訳もない。