義兄と会った翌日。


私はまだダンナが寝ている間にバイトに出かけました。


ダンナは、本来であれば当直の日でしたが職場から休む様に命令が下り、この日は休み。

その代わりバイトに行くことになってました。


お昼用に自分のお弁当を作るついでに、おにぎりとおかずを置いておきました。


食べてくれるだろうか…。


普段、私は仕事に行くダンナを玄関までワンコたちと一緒に見送ります。


が、ダンナは起きても来ません。


ワンコたちだけが見送ってくれました。

ごめんね、行ってくるよ。お父さんよろしくね。


私のバイトが終わり帰宅、お昼ご飯をチェックすると、おにぎり一つ食べただけでおかずも手付かずでした。

ワンコたちやお魚さんたちのお世話をしているとダンナがバイト先から帰宅。


「こぶたちゃん、正式に退職が決まったよ。」


「そうなんだ。早かったね。で、いつまで行くの?」


「もう行かない。」


アドバイス、何の役にも立てられなかったんだね。

せっかく色々教えてもらったのに…。


実は…義兄を通じて会いたかった人は、「弁護士」。


義兄の娘婿です。

結婚した時はまだまだ若くて「弁護士の卵」だった彼はもうしっかりと弁護士でした。


そして、事前にダンナが見せた就業規則などを見てくれていて、教えてくれました。


○今回の処分は重すぎる事

○始末書を提出させ、その上での解雇は「二重処分」となり不当である事。

○法的な事を監修する人がきちんとついている会社であればこんな処分には絶対ならない事

○法的手段に訴える事は出来るが、半年くらいの争う時間がかかる事


家族経営のような会社なんで、専属の弁護士?のような人もいない会社。

創業者の社長は既に飾り状態で今は娘が経営を握っているが…この娘がヒステリックで融通が効かない。

社長とは親しいダンナも、何かとこの人には悩まされてきました。この人が嫌で辞めていく人を何人も見てきていますし、ダンナもいつかは辞める事を頭の端には考えていました。


確かに今回のダンナの件、私が働いていた会社でも同じ事が起こった事があります。

いや、ダンナの件より酷かった…。

でも、処分は「降格、減給」で「解雇」ではありませんでした。←その弁護士さんが言うには、これくらいが妥当な処分らしい。



だから私は、とりあえずダンナには我慢して働いてもらい、ローンを組み終わったら退職したらいいよ!とダンナに言いましたし、本人もそのつもりでいました。


でも…、現実はもっと厳しかった。


今、もしすぐに職がみつかったとしても、転職をしてしまうと「勤続年数」が不足でローンが通らない…。


そもそも転職なんて出来るんだろうか?


もう、目の前が真っ暗になりました。

少しあった希望も砕かれました。