点滴が減り、酸素も取れ、あとはミルクを飲める様になるのみの娘。
結局、ミルクはあまり進まず鼻からミルクや薬を注入する練習を始めた私。
ICUでは、裸で寝かされていた娘が毎日、服を着て靴下を履いている。
毎日、娘の洗濯物がある事がとても嬉しかった。
看護師さんから、おうちの準備は出来ていますか?と言われるようになり、産まれる前に買った布団やタオルを洗濯し着々と準備を進めていました。
哺乳瓶が変わったら飲まなくなるかも知れないから、おうちで使う哺乳瓶の口のところだけ持ってきて下さいと言われ、哺乳瓶を買い、いよいよ!となってきました。
そして、退院前の前の私の試練!
同室。
病院に泊まり、一晩一緒に過ごしました。
昼間の薬は3種類だけなので問題なく注入できるようになっていたのですが、朝晩の薬は10種類以上あり…看護師さんでもたまに詰まらせる事があるとの事でした。
案の定、中々難しい…
詰まる寸前で看護師さんに助けてもらいました。
そうして娘を連れて帰る準備を大人たちが着々と進めていた一方で、娘の体に異常が発生し、気づかないうちにじわじわと娘を苦しめていたのです。
ある日、病院に着くと看護師さんが
娘ちゃん、手術跡が赤くなっているのが気になったので先生に来てもらう様にお願いしています。
確かに、胸の傷跡の一部にカサブタが出来ていてそれがいつまで経っても取れてなかったんです。
そこが赤い??
しばらくして、外科の執刀医のベテラン先生と一緒に娘の手術をしてくれた若い先生が来てくれました。
抜糸の糸が残っていたりもないし、大丈夫ですよとの事でした。
ところがその後、娘は高熱が出て、元々頻脈なのにさらに心拍数が上がり、機械のアラームが鳴りっぱなしの2日間を過ごす事に。
普段、元々の性格なのか心臓に負担をかけない為にあまり泣かないように精神を落ち着かせる薬を飲んでいるからかあまりしつこく泣きません。その娘が抱っこをしていないと泣き続ける…。
私はアイスノンを腕に置き、ひたすら娘を抱っこし続けました。
そして、3日目の朝、先生から電話がかかってきました。
娘ちゃんの緊急手術をしますので、病院に来てください。
え?手術…??
急いで病院へ。
先生の話では、
熱の原因が分かりました。
レントゲンを撮った結果、手術跡が感染したのか膿が沢山、体の中にあります。傷を再度開いて(と言っても、手術跡全てではなく、膿がある少しの場所だけ)内臓についた膿を取ります。そして、菌が無くなるまで膿は出続けますのでそれを吸い出す機械をつけます。それを週一回、外して中を確認、消毒を何回も何回も無くなるまでやります。
週に一度、手術室に行く…
え?じゃーいつ退院出来るの?
期待からのドン底…
緊急手術だったので、ダンナは仕事に行っていたので一人で手術室前まで見送りました。
前に進もうとしたら、戻る…
娘ちゃん…
本当にあなたは生きていけるの?
不安しかない一人きりの待ち時間でした。