昨年、私たちの間から早すぎる別れを告げたチバユウスケ。彼の遺したものは、ただのレコードではない。それは、彼の魂とも言える音楽への深い愛情が詰まった、160ページに及ぶ物語だ。『EVE OF DESTRUCTION』は、彼の音楽人生を彩ったレコードたちを通して、私たちに語りかけてくる。彼のコレクションは、ただの音楽ではなく、彼の生き様そのものを映し出している。

この本には、ジョニー・サンダースやストレイ・キャッツ、THE ROOSTERSなど、彼が愛した250枚以上のレコードが紹介されている。それぞれのレコードにまつわるエピソードは、まるでタイムマシンに乗って、彼と共にその時代を旅するかのよう。音楽がどのように彼の創造性や表現に影響を与えたか、その哲学に触れることができる。

チバユウスケは、この本を通じて私たちにメッセージを送っている。「音楽は、音は、ずっと君に残る」と。彼の音楽への情熱は、今もなお私たちの心の中で生き続けている。この本を手に取ることで、彼の音楽と共に、新たな音楽の世界へと足を踏み入れることだろう。彼の愛した音楽が、これからも多くの人々の心に響き続けることを願ってやまない。