レッド・ホット・チリ・ペッパーズの音楽の背後には、常に革新と情熱が溢れています。特にジョン・フルシアンテとフリーの間の創造的なセッションは、彼らの楽曲に独特な響きをもたらしてきました。今回、彼らの最新アルバム『Unlimited Love』から、一曲「Veronica」の制作秘話が明かされました。この曲は、彼らが長年実践してきた「フェイスオフ」セッションから生まれたものです。お互いの目を見つめ合いながら、即興でフィーリングを交わすこの方法は、彼らの音楽的な対話とも言えるでしょう。

「Veronica」では、ヴァースとサビで拍子を変えるという、彼らにとっては新しい試みがなされています。ヴァースは4/4拍子で進行し、サビに入ると3/4拍子へと変わります。この変化は、曲に流動的なリズムをもたらし、聴く者に新鮮な驚きを与えます。また、フルシアンテは自身のモジュラー・シンセを使用し、ギターにはない独特のフィルター効果を曲に加えています。これにより、曲のテンポが自在に切り替わる感覚を表現しています。

音楽ファンとして、私たちは彼らの音楽が持つ生々しさとカラフルな音像にいつも魅了されています。レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、その探求心を決して失うことなく、私たちに常に新しい音楽体験を提供し続けてくれます。そして「Veronica」は、その最新の贈り物なのです。彼らの来日公演が待ち遠しいですね。