It's show time -8- 自由の為に
「闇についての情報は何かあるか?」
ピスが言った。
「えぇ、闇が来る寸前までネットワークが生きていましたから。」
「で?」
「はい、闇は現在全世界の9割を進行しているみたいです。
闇に襲われなかった人々は都市を作り最後の抵抗を試みているらしいです。」
「そうか・・・。絶望的な状況だな。」
ピスはこう続けた。
「闇の根源は分かっているのか?」
「大体は・・・、しかしあそこは危険だと聞きました。」
「そうか・・・。」
ピスは言った。
「皆、聞いてくれ。俺たちはこの男の言う
この世界の悪の巣窟を目指す。いいな?」
「あぁ。もちろんだ。」
「気が狂ってるんですか?あなたたちは。死にますよ?」
「この世界が救えたら、死んでも構わない。案内しろ。」
「僕たちには時間がないんです。」
「死んでも俺たちの責任だかんなぁ。」
「分かりました・・・。案内しましょう。」
遂に動き始めた。
Fall Down
どんどん、落ちていく。
自分の心の中へ。
迷い、苦しみ。
闇が満ちた心の中へ。
落ちても落ちても終わりが無い。
迷宮のような心の中へ。
恐怖、狂気。
重い心の中へ。
僕はどんどん沈む。
自分の心の中へ。
It's show time -7- 反発
ルミエールがその文字を見ているときだった。
何か声がした。
「い・・・じ・・・ぶ・・・?」
声が遠い。誰の声だ?何を喋っているんだ。
「大丈夫か!?ルミエール!」
その声の導かれるように、目を覚ました。
「お前、こんなとこで何してるんだ。」
ピスだった。
ルミエールは真っ先に少女のいたところに目をやった。
その場所に、文字も何も無かった。
「どうした。何かいるのか?」
「いや・・・なんでもないよ。」
ルミエールはピスの問いににそう答えた。
結局、この街にもいなかった。
こんなのが毎回続いている。
出会う人間は闇の人間か死体ぐらいだ。
そして、俺らは次の街に向かうことにした。
疲労が溜まっていた。
次の街までもう間近の場所。
その道の上。
誰かがこちらに走ってきた。
「助けてくれ!誰か!」
モイスが駆け寄った。
「どうしたんですか?」
「何かの集団が俺らの町で暴れてるんだ!」
それを聞くと、ピスはこう言った。
「生き残りは?」
「100ちょいだ。その集団が来てすぐ住民のほぼ全員死んだ。
俺らも住民を保護したかったのだが、駄目だったみたいだ・・・。」
「その奴ら、闇だな。」
「闇!あいつらが俺らの街まで・・・。くそっ!」
「もうお前は街に戻るな。もう全員死んでいる。手遅れだ。
お前は運が良かった。追っ手も来ていないしな。」
「くっ・・・。」
男は涙を流していた。
「とにかく、安全な場所に避難するぞ。いいな。」
It's show time -6- 不明(9月12日、大幅修正)
「この世界、皆、廃れちまったな。」
ピスがそう呟いた。
俺らが一緒に旅をしてもう長いことになる。
俺らは光を求め、探していた。
でも、現実は違った。
何処にも光なんて無い、そうだ、いくら探しても無いじゃないか。
今いる町も、光なんて無かった、これまで来た町と一緒で。
俺らが前にいた町も、通り過ぎてきた町も同じように廃れて、壊れていた。
「何処の町も一緒みたいなものだな。」
とルミエールが言うと、ピスが
「闇に呑まれてるよ、どの町も。
とりあえず生きてる奴探そうか、いないと思うけどな・・・。」
と言った。
生きてるやつなんかいない。
皆、そう思っていた。
とにかく、生きてる奴を探した。
いやむしろ、習慣的な感覚に近い感じで、その作業に希望なんてなかった。
ルミエールはふと、何かを感じ、路地裏をみてみた。
すると、そこには眩いばかりの光を放つ少女がいた。
「誰だ。」
「ここには来ちゃいけない、足を踏み入れてはならない。
この世界、何も無いことを知ってしまうから。」
「何を言っているんだ?」
「あなたにはまだ分からない。しかし直に知る。私の言った意味を。」
と言うと、少女は体から巨大な光を放ち、消えた。
ルミエールは少女にいた場所に行った。
すると、そこには文字が残っていた。
「闇、光、あなたにはどう映っているの?」
本当にごめんなさいね。
クラブが忙しすぎて、更新できませんでした。
9月12日、修正。
It's Show Time -5- 襲撃
「とりあえず、早くここからも立ち去らないと・・・。
闇の追っ手がつけてきてるかもしれないからな。
よし、お前ら出る準備をしろ!」
ピスがそういうとモイスとロッチェはモニターや機械を片付け始めた。
「よし、片づけたか?そしたらさっさとここを引き払うぞ!」
ピスがそう言った瞬間、頭の上で爆発音がした。
「伏せろ!」
ピスが言い終わるか終わらないか、銃弾が飛び交い始めた。
スモークが出てきてよく前が見えない。
「出口は奴らのいるあの階段しかない!突っ込むぞ!」
ピスが声を張り上げた。
「1・2・3で行くぞ!1・・・。2・・・。」
各々が武器を構えた。
「3!」
全員が突っ込んでいった。
感覚だけで切りつけいった。
銃弾が顔を掠めていく。
前が見えない。
気力だけで階段を登っていった。
階段を登りきると銃声が止んでいた。
ピス、ロッチェ、モイスがルミエールを待ち構えるように階段の上にいた。
登ってきた階段を覗くと、血で階段が満たされていた。
ロッチェが酷い訛りで言った。
「危なかったなぁ。流石に死を覚悟したぞぉ。しかも全員生き残るとは運がいいなぁ、おいら達はぁ。」
ピスが呟いた。
「よし、それじゃお前ら、次の町にいくぞ。」
It's Show Time -4- 出会い
「ここが俺らのアジトだ。」
ルミエールは案内された場所に足を踏み入れた。
中はぐちゃぐちゃだ。物が散乱している。
「この階段を下ると、入れるようになっている。」
そういうと、床のように見えた場所にあった蓋を開け、
階段を下り始めた。
地下につくと、さまざまなモニターがあり
世界地図のようなものを映していた。
そして、大柄の男とルミエールと同じ年のような男がいた。
男は下へつくと口を開いた。
「そういや、自己紹介を忘れたな。
俺はピスってんだ。よろしくな。
あのデカブツはロッチェってんだ。」
「よろしくなぁ。」
「でこいつは・・・。」
「モイスです。よろしくお願いします。」
「ってことだ。であんたは?」
「俺はルミエールだ。」
「そうか、ルミエールか。いい名だ。
見てのとおり、ここが俺たちのアジトだ。
モニターには闇の情報が映してある。
今や、闇は止められないものとなり、
俺らみたいなまともな集団が
レジスタンスになりつつある。
残る仲間もだんだん少なくなってきた。
闇は確実に世界を侵食してきているんだ・・・。」
ピスは更に続けた。
「人が闇に飲みこまれたらどうなるか知ってるか?」
ルミエールはこう言った、
「屍になるんじゃないのか?」
「いや、違う。そうなる場合は奴らが殺戮を楽しんでるときさ。」
ピスは続けた。
「闇の本当の怖さは、人の欲、そして怨念、怒り。
そういうものを具現化することなんだ。
そして、闇は欲を露にした人間どもを使って
ゲームを楽しんでいるんだ。
闇は正体を露にしない。
するときは多分世界が征服されたときか、
人間が闇に打ち勝つときだ。」
「闇は人間の誰にでも存在する。
そう、俺らにもだ。」
ルミエールは、
「何故、闇は出てきたんだ。」
と聞いた。
ピスは
「長い戦乱で人々の心は荒んだ。
闇はそういう心が大好きなんだよ。
そういった弱みに付け込んで、
奴らは人間を洗脳する。
洗脳した後は本人も気づかないうちに
闇の一員になってるんだよ。」
「闇は居ちゃいけない存在なんだよ。
だから、俺らは闇と戦う。
相手が同じ人間でもだ。
この戦いはな、サバイバルなんだよ。
先に闇が淘汰されるか、光が淘汰されるか。
結局どっちが先に息絶えるかなんだよ。」
闇は居てはいけない存在・・・。
闇は人間の誰にでも存在する・・・。
その言葉がルミエールの中で反芻されていた。
