洋画家の東郷青児が、ガスと刃物で、心中未遂事件を起こしたことを宇野千代の手によって物語にしたもの。
妻がありながら、つゆ子を好きになり、つゆ子が去り、とも子と結婚する…。
しかしつゆ子と再会し…。
この「色ざんげ」は、主人公の湯浅という男の女性に対する思いや心の動きが細やかに書いてある。
モデルとなった東郷もなかなかのイケメンで、宇野千代は、心中未遂の話を聞きに、東郷を訪ね、そのまま同棲するという、なんとも奔放な女性である。
初めて宇野千代の文章を読んだが、非常に読みやすく、おもしろい。
東郷と宇野千代の関係を知った上で、読むと東郷という男が、好みの女性にふらふらとしてしまう人なのか、また、昔は今よりも、男女の関係が入り乱れていたような、そんな気もするのである。
今年2026年後半の朝ドラ「ブラッサム」のモデル宇野千代。恋に翻弄されながらも、実業家や小説家、デザイナーなどいくつもの顔を持つ、すごい女性。明治、大正、昭和、平成と駆け抜けた人でもある。
今、私の注目の人である!

