戦争が終わり、華族がなくなり、世の中に翻弄されるかず子、母、弟の直治。

「人間は恋と革命のために生まれて来た」

革命は、いつの世もついてまわる。

生きづらさはどの時代にもあるのかもしれない。

明治維新の文明開花による変化についていけない人々。

昭和初期の深刻な経済的困窮。

戦後の動乱。

そして多様性の混乱やSNSによる可視化で焦燥感に襲われる現代。

「人間は恋と革命のために生まれて来た」

太宰のこの文章は、今の時代にも通じる新鮮さがある。

そして私は、滅びの中にもかず子に強い希望の光を感じた。