「地平線」は1984年2月に劇場公開された新藤兼人監督作品の映画で主演永島敏行、藤谷美和子、その他時任三郎、風間杜夫、音羽信子、ハナ肇、西田敏行等の豪華キャストによる、アメリカの大地に生き抜いた日本人移民の生き様を描いた感動の物語である。
還暦オーヴァーの汚えジジイの俺様も、この頃はまだ華のある20代だった。
いやあ、瞳を閉じれば思い出すあの名シーンの数々を
、、と言いたいところだが実は観てないんだこの映画。
地味なレンタル屋しかなかった頃からかれこれ30年以上、眼を皿に探し続けて来たけれど一度もお目にかかった事の無いこの映画のソフト。僅かな映像の記憶があるのは恐らく当時のTVのCMクリップの残像なんだろう。
実直な好青年の永島敏行、健気でキュートな藤谷美和子、そこに絡んで来るのが本日の主題、宇崎竜童が歌うテーマ曲の「地平線」だ。
荒涼たる大地に支え合って立つ僕と君、、
どれだけ開墾しても転がる石塊と絶望の労苦、、
しかしやがてほんの少しづつだが実りの喜びが日本人達にもたらされて行く、、
"ひとと云う字の支えを取れば
ひとりきりがのこるだけ"
宇崎竜童のなんとエモーショナルな楽曲、名唱か。
YouTubeを検索しても宇崎竜童自身の歌唱によるこの曲は存在せず、一部熱心なファンによるカバーが2パターンほど引っかかるのみだ。
また、調べた所、映像の方は権利の所在の関係で現在に至るまで一度もソフト化されておらず(!)再上映も複雑な事情により不可能とのこと。
正に幻の映画、幻の名曲だ。
興味をお持ちの方、宇崎竜童によるこの楽曲は彼のベスト盤「Blossom 35th」に収録されているので是非聴いてみて頂きたい。