「七転び八起き」。
何度転んでも、そのたびに立ち上がる。
昔から受け継がれてきたこのことわざには、人生を前向きに歩むための大切な知恵が込められています。
子育てをしていると、「今日も失敗したな…」と思う日があります。
朝から子どもを急かしてしまった。
感情的に怒ってしまった。
もっと優しく接したかったのに、余裕がなくてできなかった。
発達障害のある子どもを育てていると、なおさら思い通りにいかない場面が増えます。
「どうして伝わらないんだろう。」
「私の関わり方が悪かったのかな。」
そんなふうに、自分を責めてしまうこともあるでしょう。
でも、「七転び八起き」は、転ばない人を褒めることわざではありません。
転んでも、また立ち上がる人を励ますことわざです。
親だって人間です。
疲れる日もあれば、笑えない日もあります。
大切なのは、失敗しないことではありません。
「さっきは怒りすぎちゃったね。ごめんね。」
「もう一回やってみようか。」
そんな一言を伝えられること。
その姿を見た子どもは、「失敗してもやり直していいんだ」と学びます。
子どもは、親の完璧さではなく、生き方を見ています。
だからこそ、失敗を恐れなくて大丈夫。
転んだことよりも、立ち上がる姿のほうが、子どもの心には深く残ります。
もちろん、毎回すぐに立ち上がれなくてもいいのです。
疲れた日は少し休んでもいい。
涙が出る日は泣いてもいい。
大切なのは、「もう一度やってみよう」と思える日が来ること。
子育ては、七転び八起きの連続です。
今日うまくいかなかったとしても、それで親失格ではありません。
明日また笑顔で「おはよう」と言えたら、それが一歩前へ進んだ証です。
完璧な親を目指すより、何度でも立ち上がる親でありたい。
その姿こそが、子どもにとって「失敗しても大丈夫」という何よりの安心につながるのではないでしょうか。