親愛なる、トム・クライ(Tom Kurai)さん。
最高の友人であり、最高の太鼓仲間であり、
いつも深いオーラで包み込んでくれて、
それはもう最愛の人でした。
残念ながら、本日…安らかに旅立ちました。
幼少期に日本からアメリカに渡った日系人。
その後アメリカで最初に太鼓を広めた1人として活躍し、特に西海岸では…まさにパイオニアでした。
2005年、オハイオ州で開催された世界最大の打楽器の祭典PASICに呼んで頂き、帰りに契約していたメーカーREMO社の手配でLA郊外で太鼓ワークショップを開催したんですね。
その時に、日本語通訳として参加してくれたのがトムさんでした。
本名は倉井修一。偶然にも同じ名前ということでとても気が合い、御自宅に招いてくれたんですね。その際にリビングに、なんと僕のCDや教則本がいくつもあり…実はファンだ!という話をニコニコしながら話してくれました。
それからは、僕がREMO社を紹介してエンドーサーになってもらったり、逆にLAのメディアを紹介してもらい…僕は現地でかなり露出する事ができました。
その頃から、僕の夢の1つだった…アメリカで自分のソロコンサートを開催する!という話を、トムさんと楽しく語り合い…なんと2008年🎵
1200キャパの日米劇場で、旧知の女性ギタリストのJennifer Battenや、世界一の名ドラマー John“JR"Robinsonをサポートに、超満員で開催できたのもトムさんのおかげでした。
このツアーは2011年の震災の年まで、毎年継続してきました。
僕がアメリカで数年に渡り大きく活動できたのも、トムさんが居たから成し得たことでした。
2016年に、アイドル「ももいろクローバーZ/アメリカ横断ツアー」のLA公演の際に、トムさんに連絡して、LAのテレビや新聞を紹介してもらいました。
2017年春、来日した際に会いに行きました。
横浜の日本料理店で食事している時に…
「ヒダノさん、まだ誰にも言ってないんだけど…実は体調が悪くて、病院に行ったら白血病と診断された」と打ち明けられたんです。
それからしばらくして、Facebookで骨髄ドナーを探している!との情報が入り、連絡をしてみたら…どうやらアジア系でないと難しいとのこと。
でも昨年末に無事に見つかり、手術も成功して、さあもう安心だ!と思っていた矢先、、、先月から再び体調を崩してまた入院したとのこと。
しかし、ここ数日の間にトムさんの体調が急変し、スマホでビデオメッセージを撮って、ロスに向けて励ましてきました。
しかし今朝、訃報を受け取り…
こんな素敵な方が、こんなに早く召されしまうなんて…いまだに信じられないのです。
トム・クライ様。
長きに渡り…世界の太鼓界を、その包容力と笑顔で深く支えてくださり、本当に感謝しております。
最期は、癌でかなり辛い日々を過ごされたとのことですが、その苦しみから解放されて…やっと楽になったのかな。
どうか天国で、笑顔で楽しく!太鼓を打ち鳴らしてくださいね。
本当にお疲れ様でした。
これからもずっと、愛しています。
R.I.P.
ヒダノ修一