1966年に、まだ飲食店などほとんど無かった東京・赤坂にオープンした、老舗フレンチレストラン《カナユニ》が、創業50周年を迎えた2016年3月26日…その幕を閉じました。

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ラストである昨夜は行けなかったので、一昨日の仕事帰りに満席でしたが…オーナー横田さんが無理して1席作ってくれまして、閉店時間を大幅にオーバーする…夜中2時過ぎまで居座りました。

そうそう‼️カナユニが初めて日本に持ち込み、苦労して世の中に広めたモノが沢山あります。


ボジョレー・ヌーボ、オニオン・グラタンスープ
、食前酒キール、サングリア…etc.


かの三島由紀夫が愛した、オニオン・グラタン・スープ、石原裕次郎氏、松田優作氏など…沢山の文化人が愛した、生の最高級牛肉を使った絶品「タルタルステーキ」や、フィレステーキ、名物クレープシュゼットなど、本当に美味しい料理が沢山あります。

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創業以来50年間、ほとんど変わらぬ絶品メニューには、オーナー横田さんを始めとする絶妙かつ愛情溢れる接客スタッフの皆さんの誇りが詰まっていました✨

もう14年くらい前になりますが、ベースの高橋ゲタ夫さんの紹介でオーナー横田さんご夫妻と知り合いました。その後、ご夫妻で…僕の、鎌倉《建長寺》でのコンサートに来てくれたのです。

終演後に奥様が「私、是非!太鼓を習いたい」と何度も口にされ、僕のCD「たたいてなんぼ」を購入してくれました。
お近くに教室がありますから、是非!体験にいらして下さいね!と伝えたのを覚えてます。

それからしばらくし、その奥様が病気で亡くなられたと聞きました。

横田さんから連絡を頂き、、、病気の事や、奥様は入院中ずっとCDを聴いていた、と伺いました。なんと出棺の時も、たたいてなんぼで見送りました。ヒダノさんのお陰で、最期まで妻は希望を持って生きていけました。本当にありがとうございました。。。と。

この特別なご縁は、奥様のお陰ですね。
しかし…あれから数える程度しか食事に行けなかったのが、本当に残念でなりません。

一昨夜は、3代に渡る常連さんなど沢山のお客様が涙声で横田さんや名物バーテンダー武居さんと挨拶とハグを交わしつつ、僕自身も歴史ある店内を目に焼き付けておこうと…;^_^A

横田さんの記憶の中では、どうやら僕は10年以上前にフラっと来て、ボジョレー・ヌーボーを2本空けて…普通に帰ったことがあったらしく、えらい酒に強いヒトな印象だったらしい(笑)


僕自身は最近、体力の低下が気になり(苦笑💦)ほとんど食べなかった肉類を食べるようにしました。まあ、牛肉の赤身が中心ですが…こちらのフィレステーキは最高でした✨
 
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ご縁というのは、本当に嬉しいものですね。


奥様が亡くなる前日の金曜日、実は僕のコンサートがあり御主人を誘い見に来て下さるはずだったそうです。しかし、金曜日にレストランが休めずはずもなく…奥様は諦めたようですが、翌日残念ながら息を引き取りました。

横田さんは、僕の肩に手を置きながら…
妻は自分の寿命が分かっていたと思います。
あの時一緒に行ってあげられたら、、、と思うと胸が一杯になります。
と。

僕は、自分の活動が
こんなにヒトの人生に関わる事ができた事に

身が引き締まる思いです。

改めて、カナユニの皆様。
本当に50年間ありがとうございました。