{1A696B1F-E80C-4793-BFCB-15DA0E04E896:01}



僕の部屋には、今までの活動の中で特に思い出に残っているモノが、沢山あります。チラシやポスター、記念品、本人直筆メッセージ、賞状、はたまたバックステージパス…
まぁ…基本的には忘れられているインテリアな感じですけどね。

でも、参加したStevie Wonderツアーから、FIFAサッカーW杯、ゴダイゴ、ももクロ(^^;;
等のバックステージパスは、なかなか目立ってますよ~(笑)

で、昨夜そんな自室に居ると…ふと天井から画鋲📌がコロン?

見上げると、あまり目にしていなかったポスターが垂れ下がってたんです👀

僕にとって人生を変えた偉人…であり、まさに【神】である、20世紀の現代アフリカ打楽器の父🎵
Doudou N'diaye Rose さんの、本国セネガルで開催された、芸能生活50周年記念コンサートのポスターです★彡

これは貴重ですよ~
何たって、劇場に貼ってあるのをコっソリはがして持ってきたんですから(笑)

Rolling Stones、Miles Davis、Dizzy Gillespie、Peter Gabriel他のスーパースターらと共演してきたドゥドゥさんの記念公演には、Youssou N'Dourや近隣諸国から世界的大スターが参加しているのに、僕だけ写真入り(苦笑)


実は僕は20代後半に、えらい生意気な時期があり…まぁ、分かりやすい所で、テレビ番組やCMにバンバン出て、地方自治や国の予算をガンガン使い音楽祭をいくつもプロデュースし、W杯閉会式で演奏し、万博•日本政府イベントの音楽監督をやり、ついには文化賞まで貰い…太鼓界では、まぁ売れてたわけです。

そんな時に初めてツアーで訪れたアフリカの地で、こんな事がありました。
ある日、リハの合間を見て近所の公園で桶太鼓叩いて遊んでいると、破れ過ぎて原型が分からないTシャツを着た老人が近付いてきて言い放ちました。「お前の太鼓じゃ、踊れない」
そして持っていた小さなボロボロの太鼓をニコニコしながら叩き始めると…、それはもう!見た目からは考えられないような美しい音色とビートが♬
おそらく「どうだ?お前の立派な太鼓よりも、こっちの方が良い音だろ?」…おそらく、こう口にして…去って行ったんでしょうね。

とにかくワケが分からず、ひたすら練習してもその違いが全く分からず…。翌日もまた公園で叩いていると、どこまでも広がる青い空、白い雲、目の覚めるような緑と茶色の大地。日本ではまず見る事が出来ない原色の世界が、とても眩しい。逆に、全てを見透かされているような、逃げ場のない恐怖心すら感じて。
でも、ここはアフリカ。
誰一人僕の事は知らない。

いざ自分が、こう丸裸になると「太鼓を叩いて…もっと有名になりたい!もっと稼ぎたい!いい車に乗りたい!」…そんな邪念しかなかった自分に気付かされました。おい、若いの!何をカッコ付けてるんだい!もっと、肩のチカラを抜けよ~って、ザンビアお爺ちゃんに言われたのかなぁ。

帰国してから、それまで所属していた太鼓グループ「東京打撃団」を辞め、事務所も離れました。その年の秋に縁があり、ロサンゼルスに半年ちょい住んだんですが、そこで世界最高峰の音楽を毎日!目の当たりにし、、、

帰国してからは、渡米前から共演していた大物ミュージシャンらに、「ヒダノ君、物凄いスケールアップしたねぇ!」と…。

そういう意味では、すでにこの世に居ないであろう…ザンビアお爺ちゃんは、僕にとって最初の【太鼓の神様】なんですね。

その10年後に出逢ったドゥドゥさんも、ある意味…もう一度会って御礼が言いたいと願っていた【神】なんです。すいません、勝手にダブらせましたm(_ _)m

いつまでも長生きして、第一線を走って頂きたいものです(^-^)/