それは、1985年頃のこと…

小学校の同級生同士で、中学生の時に一緒にロックバンド「ハイ・ナンバース」を組んでいた５人のは解散し、ギタリスト＠Ｈ君、ボーカル＠Ｏ君、そしてドラマーの僕ヒダノ…という３人は、新バンドを組むべく、他の高校にまで手をのばしてメンバー探しを始めたんです。

その時に、ギター＠Ｈ君の高校の隣のクラスに「すんげ～ベースがいるらしい」という噂で、必死に口説きまずはベース＠Ｍ君を確保

その新バンド「リップ・ブァン・ウィンクル」の４人でしばらく練習を続け、ある時…横浜のライブハウスで何バンドかと一緒に出た高校生だけのライブの時のこと。

一緒に出演した他のバンドのキーボードが、なんとも雰囲気があるオトコ♂だったんですね

我々にはキーボードが必要でしたが、もう探し尽くして…半ば諦めていたところだったので、ワラをも掴む思いで口説いたのが、昨日２０年振りに再会した堀江君でした

その後、学区も違うし家もかなり遠かったんですが、高校３年間＋２年くらいは本当に沢山のライブをやり、ただ練習をしているだけでも、とにかく楽しい時間を過ごす事が出来ました

のち…彼は美術大学へ進学、僕は突然太鼓に目覚めて、佐渡島に渡り修行の日々を送りました。


それから１０年


僕は2000年当時、国内トップ級のキーボード奏者・久米大作さん（元プリズム、スクエア／お父上は久米明さん、奥方は久保田早紀さん＠異邦人）とよくご一緒していたんですが、ある日のこと。

「ヒダノ君、キーボードの堀江君って知ってる？」
「え？…、そういえば僕の昔の同級生に、そんな名前の男がいましたけど、え～？彼は音楽業界にいるんですか」
「そうそう、なかなか面白いプレイをする、ユニークなミュージシャンだよ。アレンジのセンスもあるしね」

その時以来、ずっと気になっていましたが、ようやく…更に１０年後に会うことができました


昨日は、待ち合わせした駅の改札口で、初めて会った1985年の頃の背格好、歩き方、喋り方…

困ったことに…全くもって変わらず、一瞬でタイムスリップしてしまい、お互いの２０年を…じっくりと一つ一つヒモ解いていくように、沢山の話をしました

実は昨夏に出したエントランスのＣＤをあげるつもりで持参していたんですが、それを渡した時に「おぉ～実はオレも…」と、堀江君が参加しているアルバムをくれました。（物々交換）



なんと昨年亡くなった加藤和彦さん、高橋幸宏（ＹＭＯ）さん、高中正義（ギター）さんらの伝説のバンド、「サディスティック・ミカ・バンド」ではないか

皆さんはご存知ですか

あの「タイムマシンにお願い」で日本のロック史に大きな金字塔を立てた、伝説のバンドです。

最近は、木村カエラがボーカルを務めてますよね

それにしても、改めてお互いに敬意を表すると共に、「１０年後にもっともっと頑張れていれば、一緒に…スローなブルースのバンドでもやろうよもちろん、ヒダノはドラムで」

ははは、練習しとかなきゃ…

ね

その後、店を替えて、しかも当時のベース＠Ｍ君も呼び出し、終電ギリギリまで…大笑いしなが、最高の時間を過ごすことができました