うちの夫は仕事のため週末も不在がち。でも先日、完全フリーの週末が訪れたので、どこかに出掛けようか、という話になった。

そんな時、計画を立てるのは私の役目。何故なら夫のプランは大体私が反対して、夫を不機嫌にさせるため。


さて、どうしよう?

そうだ、玉川温泉に行こう。だって私、がん患者だもの。岩盤浴して、再びあの強烈な温泉をじっくり堪能してこよう。宿は空いてるかしら…?

と急いでHPを確認すると、玉川温泉は満室だったが、新玉川温泉が空いてる!お湯は玉川温泉と同じ源泉だし、岩盤浴する時は車で移動すればいいし。


しかし息子は「ただ温泉に入るためだけに行くなんて嫌だ」という。おい、何やらがんに効くとか効かないとか有名な温泉なんだぞ。一緒に行って湯治の真似事してくれたっていいじゃないか、コノヤロー。

一方の娘。ただ温泉に入るだけでもいいよ、ママと一緒に入るよ、と相変わらず優しいお言葉。あなた天使ですか?

そして夫。あー風呂に入るだけかー、まーそれでもいっかー。とパッとしない返事。そのうち「あー、パパ銀山温泉に行ってみたいと思ってたんだよね。」と言い出した。え。がん患者の希望より健康体な貴様の希望を優先させる気か、と少し怒りが湧いてきたが、とりあえず宿が取れるか見てみることにした。


するとどうでしょう、1室だけ空きがあるじゃありませんか。しかも銀山温泉でも特に有名なあの能登屋旅館。千と千尋風味漂う能登屋旅館。登録有形文化財能登屋旅館。そもそも銀山温泉って何ヶ月も前から予約するような人気温泉街じゃないのか?それが空いてるだと…?


そんなこんなで行き先は銀山温泉へ決定。新玉川温泉、またいつかあの強烈なお湯に浸かりに行くわね…。



こちら、お世話になる能登屋旅館。14時からのチェックインで我々は14時10分頃到着。既に半数の方達がチェックインを済ませていました。


お部屋は別館山側のお部屋。温泉街を見渡すことはできませんが、静かに過ごせます。



川側が見渡せるこんなスペースも。


外はこんな感じ。外国人観光客も多数。インバウンドってやつですな。


レトロな扇風機発見。懐かしい…


夕食は4階談話室にて。


地元の食材をふんだんに使ったお料理。お品書きでは煮物料理は「鯉の甘露煮」なのだが、海のお魚に変えて頂きました。でも何という魚だったか忘れる…。


夜の能登屋旅館。


雰囲気素敵。


足湯は熱い。気合い入れればそのうち慣れる。


こちらは朝の様子。


まだ誰もいません。


朝食は大広間で。家ではこんなにしっかりした朝食出した事ありません。すいません。


食後のコーヒー。


いやー良かった。素敵だった。「銀山温泉」と言い出した夫、よくやった。欲を言えば湯めぐりしたかったけど、それがなくても銀山温泉満喫。


銀山温泉を後にし、次の目的地「山寺」を目指します。

長くなったので続きはまた後ほど。