9月5日、造影剤CT検査の結果が判る日。

朝一の予約だったので、仕事は午前休。

家族も一緒に、とは言われてなかったので、私1人で結果を聞きに行った。がんです、って言われる覚悟は出来てるしね。


名前を呼ばれて診察室へ。ソフトパーマ先生に名前と生年月日を告げる。


CT画像を見ながら、この画像で腫瘍がどんなものか殆ど判るのだ、と。そしてその後、私の目を見て、


「今回は、がん、という事になります」


やっぱりそうか…。結果聞く前から私はすっかりがん患者として生活していたので、告知も落ち着いて受け入れられると思っていたけど。

それでも先生に「がん」と言われたら、涙が出てきた。

なによ、今までずっと「おでき」って言ってたくせに。

ソフトパーマ先生は私にそっと箱ティッシュを差し出してくれて、私は遠慮なくそれを頂いた。泣いてる人にティッシュくれただけなのに、とっても優しい扱いを受けた気になる。


腫瘍は最大径約10センチであること、幸い画像では転移は見られない事、これは放射線科の先生にも見て頂いた上での判断である事、転移が無いので腎臓取ればそれで終わりである事、多分、そんな事を言ってたと思う。


10センチ…そんな大きくなるまでどうして気がつかなかったんだろう…と呟くと、先生は、腎臓は症状が出にくい臓器だから、と。でも今判ったから良かった、腫瘍は大きいけど転移が無いのが幸いだ、この位大きいと転移があるケースもあるから、と言ってくれた。


そうだね、左の腎臓とはおさらばだ。


という事で手術日をいつにするか。

え?今、私が1人で決めるの?家族にも相談したいよ。

先生はスケジュール見ながら、一番早くて9月28日に手術入れますよ、と言ったけど、この頃には段々落ち着いてきた私、一気に金勘定モードに入った!

私「えー、月またぎですかー。医療費2倍になっちゃいますよねー。」

先「その次だと、10月5日も入れますよ」

私「あー、その方がお金的にはいいですよね。でもやっぱり早い方がいいのかな」

先「一週間で腫瘍がどうこうなるとは思わないけど、やっぱり大きいですからね…。医療費って高いのは手術だから、その後の入院はそこまでじゃないと思いますよ」

私「えー、あー、そうか、どうしよう、やっぱり早い方がいいか、うーん、じゃ、28日でいいです」

という事で手術は28日に決定。