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初対面の みど は出会って1分程で懐いた。数十分後にはソファにもたれる僕の腹で丸まった。

僕が文明に浴した現代人であったから、また人生の多感な時期を猫と共に過ごし切った筋金入りの猫好きだからよかったものの、もし僕が先史時代の獣の肉で生きる言葉すら持たない野蛮人であったとしたら、この人懐っこさは命取りであるぞ。あるぞよ。


みどはかなり活発な男児であり、悪戯っこである。

何にでも飛び付く。戯れる。

それは普通猫が好んで戯れる紐状の物や転がる玉状の物のみならず、ある程度までは好むとされる箱状の物や袋状の物、そして紙状の物や携帯電話、リモコン、テーブルの足、壁にまで及ぶ。

そう、彼は「壁」にも飛び付く。少々頭が弱いと思われる。




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二度目に会う琳は、捨て猫の出であることの影響もあるのか、警戒心が強い。

猫が生来持つ好奇心の後押しを受け、離れた位置からこっちを眺める。

時間の経過するにつれ徐々に距離が詰まるものの完全には安心出来ない様で、僕の手に顔を擦り付ける程の段まで近づいてもなお、しばしば噛み付く。

恐らく臆病なのである。



でも両方かわいい。









帰宅以来、一歩も外に出ない。