ホームページの閲覧者数は、昨年のコロナ禍から急上昇していて、今もその勢いは衰えません。
その分、問い合わせも多く、ブログへの質問事項もかなりの量で飛んできます。
コロナ禍の今、かなりの危機感を感じたこともあり、国内にとどまらず世界が「予防」「自分で自分を守る」という思想に変わりつつあります。
流れとしては当然でもありますね。だからこそ、海外のハーブの使われ方にも注目が集まっています。
世界の中でも、日本や韓国は薬剤大国と言われているほど、お薬に頼っている国なのですが、
ここにきて、そんな他人事のように話をしていたことが、急に身近な話になってきました。
海外では、ハーブを使って体調を管理するということを普通にやっている国が多く、
そのことに、私たちハーバリストは憧れや敬意を感じながら学んできているわけです。
コロナ禍は世界を簡単に瞬く間のうちにインターネットで繋いでくれました。
そういう意味ではアナガチ悪いことばかりでもなかったなあと感じています。
昨年はリモート講座が中心で教室での講座開催は殆ど実施しませんでしたが、今年は少しずつ参加者数を抑えつつ開催しています。
その中でも「緑のくすり箱レッスン」はやはり大人気。常に問い合わせも多い講座となっています。
作った製剤(緑のくすりのこと)は、かわいいボックスに入れてお持ち帰りしますよ。
現在はひだまりハーブガーデンのオリジナルのボックスです!ハーブ柄が可愛いのです。
「緑のくすり箱」用のオリジナルのボックス、作っちゃいました!
可愛いでしょう?(*^-^*)
「緑のくすり」って何ですか?
という質問ももちろん多く、講座の最初にはその説明からスタートするわけです。
簡単に言えば、
「植物からできている」「植物化学成分を活用してつくるアイテム」
ということになりますが、要はハーブを使ってつくる「くすり」なるアイテムのこと。
これまでの講座で作ってきたそのアイテムを画像でお見せしつつ、説明していきますね。
通常「薬」と呼ばれる医薬品はハーブの成分を起源とするものが大半です。
だから、ハーブティーを淹れるとき、使う時など、個人的にはどうしても含まれる薬効に注目しがちです。
ハーブからフィトケミカル成分を抽出して、化学合成したものが薬。
植物化学成分のことを「フィトケミカル」といいますが、
代表的なフラボノイドやアントシアニン、タンニンやサポニン、そしてカフェインなどのアルカロイドなど。
この成分たちは、植物が自分のカラダを守るために作り出しているものです。
下図はティンクチャーといって、ハーブをアルコールに浸して目的の成分を抽出する製剤です。
植物には精油のような脂溶性の成分や、水に溶けやすい水溶性の成分の二つを持っています。
殆どは水溶性成分なので、多くの方のように熱湯でハーブティーとして活用するのが一番簡単でしかも手っ取り早い方法。
ティンクチャーで使うアルコールには、いずれの成分も取り出せるという素晴らしい製剤となります!
ティンクチャーは何のためにどんな成分を抽出するのか?によって、
チョイスするハーブや抽出されるためのアルコール度数を考えて作ります。
色=植物化学成分、ってことです。
この赤やら、緑やら、黄色などのカラー成分も抗酸化作用や抗炎症作用があり、様々なアイテムに生まれ変わります。
温かいティーに数滴落として飲む、クリームや軟膏、ガーグルや消毒液、化粧水(ローション)としても大活躍!
下は、ハーブを細かく紛砕してつくる「カプセル剤」
詰め込む作業まで体験します。
かなりの集中力を養えます。( ´艸`)
次は、インフューズドオイル。
こちらは脂溶性の成分を植物オイルに抽出するもの。
細かくハーブを粉砕すれば、その分成分もきちんと抽出できますよ。
コーディアル(発酵させないので、正確にはシロップ剤)は、
エキナセアルートやシベリアンジンセン、リコリス、アンジェリカ(当帰)、エルダーベリーを使って煮込んでいきます。
アダプトゲンハーブが大活躍の現代社会対応となっています。(*^-^*)
お持ち帰りのキットにもミツロウなどは入っていますが、
実際に教室で、自宅でも簡単に作れる実習を行います。
以前はちょっとオシャレに陶器を使った軟膏づくりでしたが、
今は簡単、すぐに、がキーワード。
ひだまりハーブガーデンオリジナルのセントジョンズワートオイルを使った軟膏剤づくり!
真っ赤なヒぺリシンという成分が、治りにくい傷に働きかけます。
以下は煮込んだあとの、アダプトゲンハーブコーディアル。
真っ黒な色が、強めの印象を与えてくれますね。
当日これだけのものを作ってお持ち帰りします。
オリジナルのボックス、おうちの救急箱としてずっと使っていただけると嬉しいです。(*^-^*)
現在はコロナ禍なので、参加者人数を4~5名にさせていただいています。
毎月開催しているので、ぜひチェックしてみてください。
詳細はこちらから↓↓↓
「緑のくすり箱レッスン」
引用元:「緑のくすり箱」って何?『色=フィトケミカル成分』の話