私がまだおさげ髪の少女だった頃
庭先に春になると黄色の鮮やかな花を付ける木があったの。
学校帰りに家の方を見ると
ひときわその黄色が浮かび上がって見えた。
もう、35年、いえ、もっと前。
その木はぐんぐんと大きくなって
気がついたら見上げるくらいになっていた。
父と母に聞いたの。
あの木の名前はなに?
父も母も、
アカシアと答えた。
ミモザなんて、可愛い名前を知ったのはずっと後のこと。
そして、父も母も間違った名前を私に教えたのだと思い込んだ。
そうそう、札幌の白いアカシアが本当のアカシアだと勘違いしていたのもその頃。
その木がニセアカシアという名前だと知ったのはそれからまたずっと先の話だった。
父と母が教えてくれたのは正しかったのね^ ^
一昨年母が亡くなって、
昨年は父が亡くなって
家を取り壊すことになって
主がいなくなってしまった
実家の庭をゆっくり歩いた。
マンサクの木があったなんて知らなかった。
父が大好きだったトサミズキ
種類は全く違うけれど
私にとっては、アメリカハナミズキより馴染みが深い。
クリスマスローズは垣根の根元にずっと植えられていた。
育て方を知らなかった母が試行錯誤してようやくたどり着いた場所が細葉の根元だった。
宿根草や球根が春になると一斉に咲いてきれいだった。
田舎の庭だからぜんぜんおしゃれな庭ではなかったけれど
通りがかりの人が母に声を掛ける。
一緒に花を見て歩いて
そして、苗や球根や、挿し木で増やした苗をおすそ分け^ ^
今で言うオープンガーデンだったのね(笑)
春になると思い出す。
もっと、父母と花の話をすればよかったな~。
今ではもう叶わないけど、、、
と、思う春の彼岸です。




