ぼんやりする事が増えた父。
ほぼ寝てばかりだった。

18日にPET検査を受けに行き
帰りにラーメンが食べたいって言うので
母と3人でラーメン屋さんに行った。

食欲もなく食べたい物も無かった父が急に
ラーメンが食べたいと言ってきた。

食欲出てきたのかなって嬉しかった。

次の日の朝は姉が朝食を作ってくれて
少し食べたと言ってました。

20日の朝は力が入らなくなり、お茶碗やお椀が持てなくなってしまった。
ペットボトルからも飲めなくなってしまったので
病院に連絡して緊急入院することになりました。


かったるくて寝ているだけだ


父はそう言ってまた眠ってしまったけど
明らかに様子がおかしい。

救急車の中でもぼんやりしていて
意識があまりハッキリしていない感じでした。

病院に着いて、色々検査をしてもらったけど
状態は良くない…


時々、意識がハッキリして一言二言話したり
出来ていた。


コロナの影響で付き添いは出来ないし
面会も出来ない。

ただただ回復してくれるのを祈るだけしか出来なかった…

28日に洗濯物を取りに病棟に行った時に
偶然部屋移動をしていた父に会う事ができた。

その時は「お父さん」と呼びかけたら
「おう!」と左手を上げて起き上がろうとしてくれた。


私が父と交わした最後の言葉でした。


30日の22時すぎに病院から連絡があり
至急来て欲しいとの事でした…


病院に着き病棟に上がると処置室に案内され
父の姿を見ました。

酸素マスクをつけ、苦しそうに呼吸している。
意識はない…
反応もない…

ああ、もう無理なんだな…
ただ酸素送って私達が来るのを繋いでくれてるだけなんだなって思った。

以前から延命処置はしないと父と家族で
先生には伝えていたから
ほんと最低限の処置で繋いでくれて
父も私達三姉妹家族が来るまで頑張ってくれてたんだなって…

そして日付けの変わった31日 0時18分に
静かに旅立ってしまいました。

ほんとに静かに…


どうしてもお正月は家で過ごしたかったのかな。
毎年みんなで集まってたもんね。
お家でお酒飲みながら美味しい物食べて
過ごしたかったのかな。


お父さん、お家に帰ろう…