春ですね🌸のんびりしていたら半袖でも過ごせそうな暖かさになっていました
新年度が始まりましたね。就園したばかりの時期は疲れたり、園でいろんな病気をもらってきたりする子も
多いかと思います。皆さまくれぐれもご無理のないようにお過ごしください🏥
ひだまりでは年に4回ひだまり通信を作り玄関に貼っています。
なかなか読む時間がない方もいらっしゃると思うので今回からブログにも載せることにしました。
今回2024年春号のテーマは
「脳を育てる」ということについてです
私たちは朝起きてから寝るまで、ずっと脳の働きによって行動をしています(寝ている間もですが)。
ごはんを食べるのも、お話するのも、考え事をするのも、座ったり立ったりするのも、
イライラしたり嬉しかったりするのも、全部脳の活動によるものです。
脳の働きには「意識してするもの」と「無意識にしているもの」
があります。ひだまりの廊下を歩いている時に「まず右足を出して、
それから左足をその前に出して…」と考えている人は少ないですよね。
これが無意識の行動です。
でもひとたび「音が鳴らないように廊下を歩いてください」と言われると、
床の材質や廊下にある消火器や踏み台等の置いてある物が気になったり、
足のどこをどのようなスピードや角度で床につけるか考えたり「意識した行動」になります。
意識している時と無意識の時では脳の使う部位が違います。
普段私たちが無意識にやっていることも、赤ちゃんの時からいろいろ体を動かして
経験を積み重ねる中で獲得してきたものです。
この 脳が育つには
外から入力される刺激(教え込まれること) ではなく
自分から求めて入力すること(自分で気付いて意識すること)
がとっても大事になります。
ひだまりではこの「自分で気付く」ということを何よりも大切にしています。
・パズルで【入らないんだけどどうすればいいのかな??】
・揺れるブランコをのぼるのに【どうやって踏ん張ればいいのかな??】
・粘土の中からお人形をとりだすのに【どうやったら固い粘土から出せるかな??】
・遊びの中で【なんて言えばいいのかな??】
私たちは、ひとつひとつの課題や遊びの中で試行錯誤してもらう中で「こうすればいいのか!!!」
と子ども自身が気づけるように、スモールステップで課題や遊びを設定したり必要なタイミングで
本人にわからないようにそっと手伝ったり、「手伝って」と言われるまではじっくり待って見守ったりしてかかわっています。
保護者の方たちもきっと「あぁ、こうすればできるのに」「ここを見てごらん」
「こっちにもあるよ」と教えたいことやちょっとお手伝いしたいこと、じれったくてうずうずしちゃうことが
沢山出てくるかと思います。そういう場面を敢えて作っているので きっとそうなります
でも、自分で試行錯誤してみて「できた!!」という子どもの達成感は自信につながります。
大人にお手伝いされてできるよりも自分で頑張ってできることが大事です。
大人の考える「成功」には程遠くても、子どもたちがあーでもないこーでもないと考えているこの時間こそが
脳を育てる力になります。
ひだまりでは「満点をとること」「はやくできること」「失敗しないこと」はそんなに大事なことではありません。
子どもたちが自ら学べる環境を作ることが私たちの仕事です
川上有未